【おすすめ宇宙映画を語る~アポロ13編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

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【おすすめ宇宙映画を語る~アポロ13編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回はこちら、アポロ13です。」

いっしー「これは有名な映画ですよね。」

編集長「有名ですよね。奇跡的に生還を果たしたアポロ13号の真実の物語を描いたノンフィクションの作品なんですよね。」

いっしー「感動する作品ですね。」

編集長「感動ですね。原作の『Lost Moon』の著者は、何とアポロ13号の船長だったジム・ラヴェル氏って、いっしーは知ってた?」

いっしー「あっ、知らなかったです。船長自身が書いたんですか。」

編集長「船長が生々しく書いたんですよね。」

いっしー「このリアリティはそこから出ているんですね。」

編集長「そこから出ているんですよ。意外にみんな知らないんですよね。今回も3つ位に論点を絞って語ってもらたいと思います。

論点1:ロン・ハワードが放つSF作品

編集長「では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」

いっしー「こちらはですね、監督がロン・ハワード氏という方なんですけど、『ビューティフル・マインド』とか『シンデレラ・マン』とか、そういったノンフィクションの感動巨編をいっぱい作られたということで。やはり、その方が放つSF作品の色が濃く出ています。圧倒的なリアリティというところが、この映画の魅力でして、実際映画史上初の航空機を使って無重力状態をつくり撮影したシーンがあるんですよ。徹底的にこだわっているんです。あとですね、実際の当時の宇宙映像を交えて語られますので、フィクションだけじゃないんですよ。フィクションとノンフィクションが上手く織り交ざっていますので、それがほんとにリアリティに繋がっているのかなと。宇宙飛行士の野口さんにして、圧倒的な完成度だと言わしめたクオリティになっていますね。」

編集長「そこは良く分かりますね。NASAの協力もあり、船内シーンの無重力空間の撮影は宇宙空間さながらだよね。最近、アメリカでは航空機を使って、無重力体験が出来る疑似宇宙旅行が人気があるんだよね。確か、費用は100万円もしなかったと思います。」

いっしー「100万もしない。それは凄いですね。」

編集長「80万とか90万とかで、その無重力体験が出来るので、凄い人気があるみたいです。」

いっしー「それは一度経験してみたいですね。」

論点2:トラブルにつぐトラブル、息をつく暇のない展開

編集長「ではね、2つ目の論点はどうですか。」

いっしー「ほんとにストーリーが息をつく暇もない展開になっていまして。長い映画なんですけど、トラブルにつぐトラブルで最後まで目が離せない展開になっているんですよね。最初は酸素タンクが爆発したりして、何とか解決するんですけど、次に電力不足になったり軌道がそれ始めたりと問題解決の模範的なものが具体的に描かれているところが魅力なのかなと思うんですけど。制作過程も面白くてですね、元々ロン・ハワード監督は宇宙について詳しくなかったので、脚本に落とし込むのに苦しんでいた時、徹底的に宇宙飛行士の方にインタビューをしていたらしいです。そしたら、どんどん具体的な話題が出て来て、面白そうなネタを拾ってストーリーにしたようですね。」

編集長「でも、それがこの作品に出てるよね。非常に生々しい世界に入っているので。宇宙飛行士って、こんなご苦労されるんだなというのが分かるよね。」

いっしー「ほんとドキュメンタリー作品のようですね。」

編集長「どっちかというと、ドキュメンタリー作品だね。」

いっしー「実際、船長が自分自身で書いてますからね。」

編集長「1969年にアポロ11号が人類初の有人月面着陸に成功しました。実は、アポロ11号から17号までで有人月面着陸出来なかったのは、こちらのアポロ13号だけなんですよね。本来は帰還出来ないような物語なんだけど、こんなトラブルを起こしても、ちゃんと帰って来たというのが感動を生む作品となっていますよね。」

いっしー「あんまりネタバレになってしまうと良くないんですけど、ちゃんと帰って来れたというのは素晴らしいと思いますね。」

編集長「今、JAXAの方も13年ぶりに宇宙飛行士の募集を始めていますけど、応募される方は必ず観た方が良い作品だと思います。」

いっしー「確かに。面接で問われそうな内容が詰まっているのかなと。こういう時どうしますかみたいな。」

編集長「連動するところもあるんじゃないかなとは思いますね。」

論点3:危機の局面でこそ試されるリーダーシップとチームワーク

編集長「ではね、3つ目の論点はどうですか。」

いっしー「先程の話題とも繋がりますけど、危機の中でこそ試されるリーダーシップを学べる、いい教材になっているかなと思いますね。やっぱり、宇宙空間って何が起こるか分からないし、地球から切り離された無重力環境において、初めて直面する問題にどうやって対処していくのかは、先の見えない現代を生きる私達にとっても凄く参考になる教訓が含まれているのかなと思いますので、危機の中のリーダーシップを学ぶ教材としてご覧いただきたいなと思いますね。」

編集長「でも、教育家としての顔を持ついっしーとしても感じることがあるんじゃない。学業だけの勉強では足りないものが詰まっているかもしれないね。」

いっしー「確かに。これからの時代、受験でマニュアルだけの確立されたものを学ぶというよりかは、新しい事態に直面してそれをどう解決していくのかという問題解決のスキルを教えるのが大事だと思いますね。」

編集長「これはね、学生だけでなくて、我々ビジネスパーソンとしても危機管理能力を学べる貴重な映画になっていると思いますね。実際、有人月面着陸よりも後世に遺したものは大きいかもしれないですよね。ドラマを残したということで。輝かしい失敗と言われる所以です。」

まとめ

編集長「最新の宇宙船は、いまや、ほぼ完全自動操縦で地上から遠隔操作も出来るんですよね。」

いっしー「えー、そうなんですか。時代も変わりましたね。」

編集長「ただ、トラブルに手動はつきものなので、観ていただくと参考になる点は多いかと思います。では、次回もお楽しみに。バイバイ。」

いっしー「バイバイ。」

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