【宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳の最優秀賞候補Part4~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談
対談動画
冒頭
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回は、宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳の最優秀賞候補Part4~になります。」
いっしー「4回目ですね。」
編集長「候補だけで何個あるんだということですが、そろそろ、折り返し地点になりますかね。では、早速、宇宙川柳を紹介していきたいと思いますので、宇宙川柳評論家のいっしー、今回も一言コメントお願いしますね。」
いっしー「お願いします。」
『家計簿の 裏に宇宙の 広さ書き』(札場 靖人様)
編集長「最初の宇宙川柳は『家計簿の 裏に宇宙の 広さ書き』(札場 靖人様)です。」
いっしー「この家計簿に記す日常の些細な悩みとか、細かな数字等と宇宙の広さの圧倒的なスケールの違いですよね。これが上手く対比した作品で、凄くセンスがいいなと思いますね。」
編集長「面白いね。宇宙へのロマンみたいなものがあると、人生の艱難辛苦を乗り越えていけそうだね。」
いっしー「ほんとに日常の些細なことが吹き飛ぶような感じがしますよね。」
『はよ行かにゃ 爺にはGが 耐えられぬ』(酒井 具視様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『はよ行かにゃ 爺にはGが 耐えられぬ』(酒井 具視様)です。」
いっしー「痛快なオヤジギャグの中に、宇宙への憧れがぎゅっと詰まっているなと感じまして。特に最初の『はよ行かにゃ』という言葉遣いが、後半の『爺にはGが』と上手く繋がっていて、凄くいいなと感じました。」
編集長「確か、昨年俳優ウィリアム・シャトナー氏が90歳で宇宙飛行したんですよね。この方、何歳なんだろうって、ふとよぎったんですけどね。」
いっしー「まだまだ、これからですね。『スペース カウボーイ』って映画もありましたし。クリント・イーストウッド監督の。」
『古池や 星が飛び込み 学者来る』(札場 靖人様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『古池や 星が飛び込み 学者来る』(札場 靖人様)です。」
いっしー「こちら、芭蕉の有名な句をもじってますけど。SF映画にありそうなワンシーンを凝縮した感じで、短編小説の趣を感じましたね。星新一氏のショートショートみたいな。」
編集長「そんな感じがするね。でも、現実的には隕石でも学者は来るでしょうね。」
いっしー「研究しやすそうですからね。」
『宇宙服 今年はこれと ファッション誌』(森田 知哉様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『宇宙服 今年はこれと ファッション誌』(森田 知哉様)です。」
いっしー「近未来からのスナップ写真のような一句ですけど。実際、宇宙服の研究で使われた素材が、新しい断熱素材を生み出してファッション産業に取り入れた事例もあるらしいですね。宇宙産業とファッション産業が結びついていく未来があるのかなと。」
編集長「宇宙で通用するものって、意外に地球でも通用するんですよね。いろいろあるんですよね。」
いっしー「実際、パリコレなどで見る服も、宇宙服に出来そうな斬新なスタイルが一杯ありますよね。」
編集長「宇宙人が喜びそうなファッションであれば、斬新なものになりそうだね。」
いっしー「そうですね。10年先、20年先のものを先取り出来そうですよね。」
『戒名や 墓などいらぬ 宇宙葬』(高木 孝太郎様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『戒名や 墓などいらぬ 宇宙葬』(高木 孝太郎様)です。」
いっしー「最近自然葬とか流行っていますが、宇宙葬もあるんじゃないかということで。私が妄想してしまったのはですね、戒名をいただく代わりに、星座の名前になれたらなと。」
編集長「宇宙葬の費用は相場で30万円位なので、意外に安いんですよね。でも、星の名前をつけたら高くなるよね。」
いっしー「ブランドですね。オリオンになる、とか。星になって見守っているよ、とか。」
編集長「それはロマンチックだね。」
『飛行士に なる本父の 本棚に』(宮の ふみ様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『飛行士に なる本父の 本棚に』(宮の ふみ様)です。」
いっしー「宇宙飛行士は人類の憧れの一つだと思うんですけど。男の子とかは特に一度は憧れた職業なんじゃないかなと思うんですね。そのお父さんが、今何の職業につかれているかは分からないんですけど。本棚に宇宙飛行士の本があるっていう、なんかそこに過去の夢とロマンみたいなものがつまっていて、これからの展開が楽しみな一句ですね。」
編集長「でも、今だと父と息子と父と娘っていうのもあるよね。そうなると、息子さんなり娘さんが今何歳なのかなと想像してしまうところがいいですよね。」
いっしー「なるほど。そうですね。」
『次に住む 星の話で 一升瓶』(宮の ふみ様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『次に住む 星の話で 一升瓶』(宮の ふみ様)です。」
いっしー「宇宙でロマンを語り合うにも、お酒の力が必要なのかなと。閉塞感漂う今日にあっても、景気よくいきたいところですね。」
編集長「宇宙好きが集まる仲間と団らんしている姿が目に浮かぶよね。」
いっしー「宇宙オタクが集まって。お酒を飲みながら。」
編集長「宇宙川柳もそうなるといいよね。」
いっしー「コミュニティーの場になれば。」
『この脂肪 俺のデブリも 宇宙ごみ』(河野 喜幸様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『この脂肪 俺のデブリも 宇宙ごみ』(河野 喜幸様)です。」
いっしー「デブリ,宇宙ゴミと脂肪を掛け合わせたところがウィットがあるなと感じましたね。宇宙ゴミって、実際燃え盛る流れ星になるじゃないですか。なので、脂肪もちゃんと燃やしていけたらいいなと思いましたね。」
編集長「お腹の脂肪がデブリっていう発想はあまりないよね。ほんとに余分なものは燃やした方がいいですよね。」
いっしー「確かに、そうですね。」
『長期滞在 夢はあるけど 風呂がない!』(吉田 純志様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『長期滞在 夢はあるけど 風呂がない!』(吉田 純志様)です。」
いっしー「実際宇宙飛行士の方とかの本を読むと、宇宙船の中は独特の匂いがあるようですね。ただ、夢があるなら耐えられますし、人間は慣れると思うんですね。平安時代の方々も、お風呂とか入っていなくて、髪の毛が長いので匂いもきつかったらしいんですけど。香水とかで誤魔化して。夢があれば人間何でも乗り切れると思いますので。」
編集長「宇宙だと味覚が鈍くなるって言われているんですけど、嗅覚はどうなんだろうね。」
いっしー「鈍くなるんでしたら、有難いですね。」
『かぐや姫 介護放棄で 帰る月』(合志 紗里依様)
編集長「最後の宇宙川柳は『かぐや姫 介護放棄で 帰る月』(合志 紗里依様)です。」
いっしー「今回、かぐや姫を題材にした作品の応募が多かったんですけど、きらりと光ったのがこの一句です。かぐや姫のストーリーを介護放棄って視点で捉えたものは、あまり聞いたことがないですね。」
編集長「現代的だよね。面白いね。介護よりも宇宙で優先する仕事があったんでしょうね。深読みすると。」
いっしー「お忙しかったんでしょうね。」
まとめ
編集長「今回も、まさに宇宙川柳だな、と思う作品が何作もありましたね。」
いっしー「そうですね。ザ・宇宙エンタメって感じです。」
編集長「では、次回Part5もお楽しみに。またね。」
いっしー「またね。」
宇宙川柳 2022最優秀候補 part4
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