【宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳の最優秀賞候補Part3~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談
対談動画
冒頭
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回はですね、宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳の最優秀賞候補Part3~になります。」
いっしー「遂にPart3まで来ましたか。」
編集長「まだまだ、あるんですけどね。おそらく、実力者だと思うんですけど、宇宙川柳を数多く作って応募してくださっている方もいるんですよね。」
いっしー「あー、一人で何十作品も。いやー、質も高いですよね。」
編集長「名前も覚えてしまいました。レベルも高いですね。非常に有難いですよね。ウェブサイトの方では、応募者のモチベーションアップのために名前も紹介させていただきたいと思います。ではね、宇宙川柳評論家のいっしー、今回も一言コメントをいただければと思います。では、早速、宇宙川柳を紹介していきますね。」
いっしー「はい。宜しくお願いします。」
『ETも コロナ対策 指触れず』(西風 歩季様)
編集長「最初の宇宙川柳は『ETも コロナ対策 指触れず』(西風 歩季様)です。」
いっしー「コロナも第七波が迫って来てまして。宇宙人はマスクをするのでしょうか。E.T.の心温まる名場面もコロナだと、ちょっと良くないですね。別の視点から言うとですね、H・G・ウェルズの名作『宇宙戦争』でも、宇宙人が風邪をひいてバタバタ死んでいくってシーンがあったと思うんです。」
編集長「あー、そうだったかな。忘れていましたね。」
いっしー「地球のウィルスは人間に対して有害ではないけど、宇宙人にとっては死のウィルス。意外と人類に託された最終兵器としてのウィルスでもありますので。」
編集長「E.T.って、いろんな能力持っているじゃない。病気を治したりとか。だからね、コロナウイルス位治せる能力あるかもしれないね。」
いっしー「指を触れずに治しちゃうかもしれない。」
編集長「そうだね。」
『吸う空気 読む空気もない 宇宙には』(岡田 直也様)
編集長「次の宇宙川柳は『吸う空気 読む空気もない 宇宙には』(岡田 直也様)です。」
いっしー「宇宙に空気がないっていうのは物理的に厳しい環境なんですけど、あえてポジティブに捉えていくところが凄く面白いですね。確かに日本人として生きていく上で、空気を読んでしまうのはストレスの大きな原因の一つだと思うので、宇宙にはそういった精神的なしがらみから解放された世界があるっていうところも詠んでみて面白いと思いました。」
編集長「宇宙に行くと、地球的価値観がなくなると思うから、縛りとかなくなると良さそうですね。」
いっしー「ある意味、インド旅行に行ってるのと同じ感じで。」
編集長「地球でもね。異文化っていうかね。異世界というかね。」
『お星さま いつもの夜に ご出勤』(奥田 昌元様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『お星さま いつもの夜に ご出勤』(奥田 昌元様)です。これ、面白いね。」
いっしー「そうですね。お星さまって、メルヘンの世界の住人だと思うですけど。そのお星さま、実は出勤していたんだという視点が面白いなと思いまして。この歌を詠んだ方はですね、多分お星さまを眺めながら『よし、明日も一日頑張ろう』と決意をされているのかなと微笑ましい光景が浮かんで来ましたね。」
編集長「自転とか公転とか、そういう言い方じゃなくてね、童話的でいいですね。」
いっしー「出勤自体、擬人法なのでメルヘンチックですね。」
『退職後 超ひも理論 振りかざす』(佐々木 雅様)
編集長「次の宇宙川柳は『退職後 超ひも理論 振りかざす』(佐々木 雅様)です。」
いっしー「共感される方、多いんじゃないですか。超ひも理論とか勉強されている方って、野心的な高校生もしくは引退された60代70代の方が多いですよね。人生100年時代と言われていますけど、老後の趣味として理論物理学の最先端を学ぶっていうのは、いいことなんじゃないかなと思いますね。」
編集長「趣味としていいよね。超ひも理論は難しんだけど、それとヒモ生活。ヒモになっちゃったよ、みたいなことを連想させるのも面白い。」
いっしー「確かにそうですね。」
『介護食 届けて回る 宇宙船』(札場 靖人様)
編集長「次の宇宙川柳は『介護食 届けて回る 宇宙船』(札場 靖人様)です。」
いっしー「こちらも、中々、皮肉な感じで。死ぬ前に一度宇宙に行きたいみたいな方多いと思うんですけど。今後、宇宙の老人ホームみたいなものも出て来るかもしれませんね。コールドスリーブとかしたら、ほんとに不老不死みたいな状態になることも可能かも。」
編集長「そうかもしれない。長生きっていうか、寝かせる状態っていうかね。」
いっしー「ずっと生きてるって感じですかね。」
編集長「何十年もしたら、宇宙船が配達トラックみたいになってしまうのかもね。旅行っていうよりも、日常生活で使うように。」
いっしー「移住はしちゃってて。あとは、食料を送り届けるだけかも。その可能性はありますよね。」
『発射台 ペットボトルと 夏休み』(酒井 具視様)
編集長「次の宇宙川柳は『発射台 ペットボトルと 夏休み』(酒井 具視様)です。」
いっしー「こちら凄く文学的だなと思いまして。三つの単語が並べられているだけなのに、何か連想させるものがありまして。発射台って、普通予算かかるものじゃないですか。そこにペットボトル、チープなものを持ってきて、夏休み。おそらく、自由研究でペットボトルの発射台を作ったのを連想させますよね。」
編集長「昔、ペットボトルロケットっていうのが製作キットであった記憶がありますね。そういう言い方をストレートにしないで、こういう3つの見せ方がいいですね。」
いっしー「凄く上手いですね。」
『伸びをして 宇宙温泉 全露天』(田村 直樹様)
編集長「では、次の宇宙川柳は『伸びをして 宇宙温泉 全露天』(田村 直樹様)です。」
いっしー「宇宙温泉って発想がですね。新しい流行語大賞かもしれませんね。確かに宇宙は全露天360℃星なので、ある意味星空風呂としては一番気持ちいいじゃないかなと思いますね。温泉がある星が地球以外にあるのかなと疑問に思いましたね。」
編集長「温泉はあるんだけど、適正な温度じゃないんだろうね。」
いっしー「宇宙服を着て入らないといけないのかもしれませんね。」
編集長「でも、面白いですね。」
『iPad 星座を探る 丑三つ時』(丸山 朋夫様)
編集長「ではね、次の宇宙川柳は『iPad 星座を探る 丑三つ時』(丸山 朋夫様)です。」
いっしー「こちらも言葉の使い方がお洒落ですね。現代の文明の利器iPadと古風な丑三つ時っていう2つを共存させているのがいいなと思いまして。現代っ子はですね、星座を覚えているというよりかはiPadで探しながら。星を見るっていう行為は、古代ギリシャから不変なので、人類の営みを感じさせる作品ですね。」
編集長「ちなみに丑三つ時っていうのは、午前2時から午前2時30分位までの時間帯です。」
いっしー「お化けの出る時間帯ですね。」
『近未来 近場で済ます 月旅行』(遠藤 光彦様)
編集長「次の宇宙川柳は『近未来 近場で済ます 月旅行』(遠藤 光彦様)です。」
いっしー「こちらも近未来をありありと具体的にイメージさせてくれる作品だなと思いまして。ほんとに電車の中刷り広告で、一泊二日の月旅行みたいな掲示される時代もそんなに遠くないのかなと。」
編集長「今、皆さん、知っているか分かりませんけど。今、鳥取砂丘で月面の宇宙飛行士の体験が出来るんですよね。この宇宙川柳とぴったりだよね。」
いっしー「是非、一度体験してみたいですね。」
編集長「これから始まるのかな。企画がね。」
『俺は月 妻は太陽 子は地球』(酒井 具視様)
編集長「Part3の最後の宇宙川柳は『俺は月 妻は太陽 子は地球』(酒井 具視様)です。」
いっしー「これは、中々、パンチが聞いてますね。平塚らいてうさんは古来女性は太陽であった、でも今は月である、とおっしゃっていたと思うですけど。完全に逆転してますよね。本来の姿に戻ったとも言えるかもしれませんね。」
編集長「太陽系的視点で表現しているのも面白いし、これぞ宇宙川柳みたいな。インパクトも強いし、分かりやすいしね。面白い作品だね。」
いっしー「かなり面白い作品ですね。旦那さんのダークサイドムーンが気になってしまうところです。」
まとめ
編集長「私の方は、今まで俳句とか川柳にあまり馴染みがなかったんですけど、応募者の作品を見ていると、やはり面白いなと思いますね。」
いっしー「段々、目も肥えて来ますし。」
編集長「5・7・5の中に創造性が発揮されているのは素晴らしいですよね。」
いっしー「思いが凝縮されていますね。」
編集長「凝縮されているね。Part3はこんな形で10個選んでみましたけど、Part4とかPart5までいけそうな気がしますね。」
いっしー「いけそうですね。じゃんじゃんいきましょう。」
編集長「時折、こういう対談をしていきたいと思いますので、宜しくお願いします。では、次回もお楽しみに。またね。」
いっしー「またね。」
宇宙川柳 2022最優秀候補 part3
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宇宙川柳 2022最優秀候補 part2
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宇宙川柳 2022最優秀候補 part1
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宇宙エンタメコンテスト2022
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