S-NETセミナー・ワークショップin福岡

2018年11月27日にS-NETセミナー・ワークショップin福岡が開催されました。2018年のS-NETセミナーは、既に3回開かれており、以前の記事(in仙台,in福島,in大阪)でも紹介しましたので、ぜひ一読してみてください。
 
S-NETセミナー・ワークショップは、午前と午後の2部構成となっていて、午前の部では、宇宙ビジネスの動向や先進事例等が学べる7つの講演があります。
午後の部は、宇宙ビジネス相談会,アイデアソン(衛星データ等からソリューションアイデアを創出するためのメソッドを学習する),リモートセンシング講座・演習(Google Earth Engineを用いる)の3つのコースからの選択制です。
 

午前の部の7つの講演も民間企業の講演者以外は毎回大きくは変わりませんが、in福岡ということもあり、九州発宇宙ベンチャーの株式会社QPS研究所の大西俊輔氏が話されましたので、要点をお伝えします。
「小型人工衛星で革命を起こす。リアルタイムのグーグルマップをつくれば、今の状況を見て、行動するようになる。」「36機打ち上げ予定。10分ごとに更新されるので、人,車,船などの移動体の現在の様子やインフラの経年劣化がしっかり把握出来る。」「収納性が高く、軽量で大型のアンテナを開発。8割は九州地方産なので、短期的に革新的なものが製造可能。」2017年10月Series Aで約23億5千万の資金調達に成功して、2019年から衛星を打ち上げるようです。
九州から世界の宇宙産業にインパクトを与える日も近いかもしれません。
 

午後の部は、宇宙ビジネス相談会を選択しました。宇宙ビジネスの事業化や事業推進の課題に対して、宇宙関連の各分野で活躍している専門家が豊富な知識,経験,人脈で相談に答えてくれます。
私は「衛星データや地域メッシュ統計などを具体的に商品化する流れや平均的なコストは?」「衛星データを掛け合わせる元データは?」「Space Bizへのアドバイスは?」の3つの質問をしました。

面談時間は最大50分ですが、宇宙ビジネス・コーディネーターの視点で的確な回答していただけます。学生から大手企業の方まで幅広い相談実績があります。相談者の中から一年前に起業して、現在では社員を10人程雇用している経営者も出てきているようです。宇宙ビジネス相談会は、きっかけ作りになりますので、お早めに予約することをお勧めします。(1日4組限定)