【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談⑬】宇宙ロボットベンチャーのGITAI、総額18億円の資金調達?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「宇宙ロボットベンチャーのGITAI、総額18億円の資金調達?!」です。

宇宙用作業ロボット 総額18億円の資金調達

Credit:GITAI Japan株式会社

宇宙用汎用作業ロボットを開発するGITAI Japan株式会社は、事業及び技術開発を加速、拡大するために、シリーズBラウンドとして総額18億円の資金調達をしました。

本ラウンドでは、下記から第三者割当増資による出資を受けました。

  • 宇宙フロンティア投資事業有限責任組合(宇宙フロンティアファンド:スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社)
  • DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合(DCIベンチャー成長支援ファンド:大和企業投資株式会社)
  • 第一生命保険株式会社
  • EP-GB投資事業有限責任組合(エプソンクロスインベストメント株式会社/グローバル・ブレイン株式会社)

資金の活用予定

今回の調達で得た資金は、主に3つに使用する予定のようです。

  1. 宇宙船外対策のための開発費,人件費
  2. 2023年実施予定の軌道上船外技術実証の実証実験費
  3. 米国市場進出のための人件費

 

GITAIの事業

少しGITAIの紹介もしましょうかね。GITAIは宇宙ロボットスタートアップ企業で、各宇宙領域の作業を安価・安全に遂行可能とする宇宙用汎用作業ロボットの開発を進めています。

何とですね、宇宙での作業コストを100分の1に下げることを目指しているんですよ。

具体的に言うと、宇宙ステーション船内外の作業や軌道上サービス(衛星への寿命延長、宇宙デブリ除去)におけるドッキング・寿命延長・修理・メンテナンス作業、また月面探査・基地開発作業等のロボット開発ですね。

 

2021年夏にはISSで技術実証予定

なお、今年2021年夏頃にはISS(国際宇宙ステーション)船内でGITAIロボットによる汎用作業遂行技術実証を実施予定です。

確かに、宇宙飛行士が1年間活動するための費用は数百億円にもなると言われているので、ロボットの活躍が不可欠ですね。

健康面でも、宇宙の放射線問題がありますし。地上で活躍しているものは宇宙でも、という考えですかね。

 

まとめ

宇宙に作業ロボットを打ち上げるのは、おそらく民間企業では初でしょうから、ぜひ実証実験に成功して欲しいですね。月や火星でのスペースコロニーもグッと近づきそうです。

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