【2023年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳10月の月間優秀賞~】
対談動画
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長のゆーです。対談の相手は、いっしー&まっちーです。宜しくお願いします。」
いっしー&まっちー「宜しくお願いします。」
編集長「今回は、2023年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳10月の月間優秀賞~になります。最近、街を歩いていてもマスクを外している人が増えているけど、二人の生活に変化はありましたか。」
いっしー「そうですね。マスクを取ったことによって、匂いとかを意識するようになりましたね。」
編集長「なるほど。まっちーはどう?」
まっちー「そうですね。今、匂いって話がありましたけど、最近美味しい匂いが街中増えていて、食欲が増しちゃう今日この頃です」
編集長「食いしん坊ですね。まあ、冗談ですけど。そんなこんなですけど、応募総数はですね、先月より2割増し3割増しの500作品超になります。」
いっしー「凄いですね。詠み応えがありますね。」
編集長「では、今月も月間優秀賞候補を5つ紹介しましょうか。いっしー&まっちー、今回も一言コメントお願いします。」
いっしー&まっちー「お願いします。」
編集長「まず、1つ目の宇宙川柳は『月と老い 明るい内は 気付かない』(矢野 童夢様)です。どうですか、いっしー。」
いっしー「暗くなって初めて気付く月の美しさがある一方で、夜更けになって痛感する老化の苦しみ。なかなか重ね合わされることのない二つのイメージが上手く交差することで、不思議と幻想的な雰囲気が生まれています。」
編集長「そうだね。まっちーはどう?」
まっちー「夜になると老後のことが何となく心配だなって、気もしてくるんですけど。そんな中、夜空に浮かぶ美しい月を見ると、心が穏やかになって良い印象に感じました。」
編集長「○○になって初めて気付くことは多いですね。健康なんか典型的かも。」
いっしー「若いうちは慢心しないように気を付けていきたいですね。」
編集長「では、2つ目の宇宙川柳は『飛行士に なれぬ学力 紙飛行士』(川上 将真様)です。これ面白いね。」
いっしー「宇宙飛行士になるには、凄まじい努力と訓練を経る必要がありますが、宇宙への情熱は、何も飛行士にならずとも、紙飛行士になれば飛ばせるはず…という発想の転換がユニークですね。紙飛行機も立派な飛行原理の模型で、バカにできたものではありませんね。」
編集長「本当はそうなんだろうね。まっちーはどう?」
まっちー「はい。身近な紙飛行機で例えているところが上手く対比させているなと感じました。とても、そういったところが面白く感じますね。」
編集長「紙飛行士という言葉は初めて聞く言葉かも。独創的で良いですね。」
いっしー「確かに紙飛行士という言葉は小説のタイトルみたいですね。新語をつくり出しましたね。」
編集長「ちなみに最近のJAXAの宇宙飛行士の試験は学力の比重は少なくなっているんですよね。」
いっしー「問題解決する力とかですかね。」
編集長「では、3つ目の宇宙川柳は『星の数 数える孫が 寝落ちする』(竹内 照美様)です。」
いっしー「何とも微笑ましい情景。羊の数を数えるよりも星を数えさせた方が、目にも優しいし、教育効果が高そうです。寝落ちしたお孫さんに布団をかけてあげるおじいさんの優しい眼差しが感じられます。」
編集長「なるほど。まっちーはどう?」
まっちー「はい。とても心温まる一句で、何とも可愛らしい印象だなって思いました。星の数を数えていますけど、成長するにつれて、星の名前を覚えていったり。そういった惑星とか、天文学的な学びに繋がるのかなと思ったので、お孫さんの成長が楽しみな一句です。」
編集長「おじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんの関係が目に浮かびますね。やはり、子供の頃は可愛いからね。今の時代、スマホは良し悪しだね。」
いっしー「親としては与えた方が楽なので。そこに、あえて手間をかけるのが大事ですね。」
編集長「では、4つ目の宇宙川柳は『星が降る シャワーのように 空磨く』(カワサン様)です。これは洒落てますね。」
いっしー「文学的な余韻がありますね。星が空を磨くという表現の美しさに、思わず息をのみました。まるで、私たちの濁った眼に映る天球のガラス窓を、星たちが磨いてくれているようですね。作者の美しい感受性に拍手を送ります。」
編集長「うんうん、まっちーはどう?」
まっちー「夜空の星だけでも十分美しいなと感じていたのに、その星たちがさらに空を磨くって表現が本当に想像力豊かで素晴らしいなと感じました。」
編集長「空磨くって表現は素晴らしいよね。いっしーとまっちーのコメントも素晴らしいけどね。」
いっしー&まっちー「いえいえ。」
編集長「では、5つ目の宇宙川柳は『ソロキャンプ 鼾で星と 交信す』(宮川 英樹様)です。これも面白いね。」
いっしー「最近は一人でキャンプするソロキャンプも流行っていますが、まさか鼾で星と交信をしている強者がいるとは…。本当はソロではないのかもしれませんね。」
編集長「ははは。まっちーはどう?」
まっちー「大きな鼾で星と交信しているとするとソロキャンプと言いつつも寂しくなく、いろんな人と交流出来るのかなと思いました。」
編集長「これは新しいタイプの宇宙川柳かな。結局、鼾をかいている方も宇宙人なんでしょうね。」
いっしー「確かに。面白い視点ですね。宇宙人を匂わせずに宇宙人を想起させるのが上手いですね。」
編集長「今回も迷いましたけど、審査員で協議した結果、宇宙川柳10月の月間優秀賞は4つ目の『星が降る シャワーのように 空磨く』(カワサン様)で
す。おめでとうございます。」
編集長「いっしー、まっちー、一言あるかな。」
いっしー「今まで宇宙川柳やってきて、一番文学的な輝きのある作品ですね。見る視点をガラッと変えてしまうインパクトもありますし。」
まっちー「美しさが一番際立っている一句だなって感じたので、またこういった句が詠めたら嬉しいなと思います。」
編集長「では、来月の宇宙川柳11月の月間優秀賞で、またお会いしましょう。またね。」
いっしー&まっちー「またね。」