【宇宙ビジネス~2023年JAXAニュース⑨~】JAXA、月面環境を想定した自律遠隔施工の実証実験を実施!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXA、月面環境を想定した自律遠隔施工の実証実験を実施!」について述べますね。

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA),鹿島建設株式会社(以下、鹿島建設),学校法人芝浦工業大学の3者は、鹿島建設を代表者として2021年から国土交通省の公募事業「宇宙無人建設革新技術開発推進事業」に参画し、研究開発を進めています。

11月8日に鹿島建設が神奈川県小田原市に所有する約2ヘクタールの実験場「鹿島西湘実験フィールド」とJAXA相模原キャンパスを結んで、自動遠隔建設機械による月面環境での作業を想定した実証実験を行ったと発表しました。

今回の実験では、JAXA相模原キャンパスを指令拠点とし、3台の自動・遠隔操作用に改造した建設機械(バックホウ2台、クローラダンプ1台)を「鹿島西湘実験フィールド」に配置し、月での水掘削を想定した掘削・運搬作業シナリオに基づき、自動制御と遠隔操作のハイブリット施工を実証しました。

その結果、月面での永久陰領域等での施工に必要となる構成技術、要素技術の妥当性を確認することが出来たようです。今後は、今回の一連の作業等を精緻に再現する月面大規模シュミレータの開発を進め、月面上での作業の具体的な検討を加速させていく計画です。月面での建設機械の遠隔操作・自動運転の進展があれば、月面での生活が現実味を帯びてきますね。