【2023年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳8月の月間優秀賞~】
対談動画
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長のゆーです。対談の相手は、いっしー&まっちーです。宜しくお願いします。」
いっしー&まっちー「宜しくお願いします。」
編集長「今回は、2023年宇宙エンタメコンテスト~宇宙川柳8月の月間優秀賞~になります。8月ということで、まずは二人の夏季休暇の過ごし方から聞きたいと思います。もしかしたら、仕事一筋かもしれませんが(笑)。」
いっしー「私は教育家兼映画脚本家なので、教育家として子供達と一緒に勉強したり、宇宙のロマンについて学習したりしてました。」
編集長「理想の大人かもしれないね。子供の夢を育むということで。」
まっちー「そうですね。」
編集長「まっちーはどうだった?」
まっちー「暑い夏でしたが、私は楽しい一時を過ごしていました。」
編集長「それは秘密なのかな。」
まっちー「秘密です。また、後日。」
編集長「後日、どっかで暴露しましょうか。」
いっしー「そうですね。」
編集長「応募総数はですね、400作品弱になります。では、今月も月間優秀賞候補を5つ紹介しましょうか。いっしー&まっちー、今回も一言コメントお願いします。」
いっしー&まっちー「はい。」
編集長「1つ目の宇宙川柳は『見てはダメ 嫁のスッピン 月の裏』(安田 貴喜様)です。どうですか。これは。」
いっしー「奥さんを月に例える川柳は多いですが、『スッピン』と『月の裏』を重ね合わせた一句は初めてでした。『鶴の恩返し』のように、見てはいけないものを見てしまった時に、悲劇が起きるのかもしれません。もしかしたら、奥さんもかぐや姫のように月に帰ってしまうかもしれませんね。」
編集長「女性の立場だとどう?」
まっちー「最初少しひやひやする一句だなと感じたんですけど、やっぱり嫁のスッピンというのは触れてはいけないものなのかなと思いました。」
編集長「スッピン美人というのは珍しいのかな。ただ、年齢を重ねると顔よりも性格だよね。」
いっしー「月を見るように相手を理想化して見るような気持ちって、男性側には大事なのかなと思いますね。」
まっちー「いい締め括りで。」
編集長「では、2つ目の宇宙川柳は『しあわせの 欠片のこして 宇宙塵』(鈴木 良二様)です。」
いっしー「何ともはかない情感が詠み込まれた作品です。宇宙葬をした場合、遺灰は宇宙を旅する宇宙塵となりますが、そこに『しあわせの欠片』が残っているというのは、非常に感慨深いですね。宇宙から降り注ぐ微細な物質である『宇宙塵』に、こんなにも切ない意味合いを感じたのはこれが初めてでした。」
編集長「まっちーはどう?」
まっちー「はい。この川柳で初めて宇宙塵という言葉を知ったんですけど、この句を詠んだ時、上手に切ない感情をのせて表現している、いい句だなと感じました。」
編集長「宇宙塵という言葉を調べたら、言葉としては出て来るね。宇宙塵を宇宙人に変えると意味が正反対になるかも。地球の思い出みたいで。」
いっしー「地球を卒業して他の星に行くよと。なるほど。深読みですね。」
編集長「では、3つ目の宇宙川柳は『僕だけの メーテル探し 見る夜空』(隼人様)です。どうですかね。」
いっしー「夜空にロマンティックな感情を抱く方は多いですが、その感情をこのようにストレートに詠み込める方は中々少ないですね。実はあなたのメーテルは、一緒に夜空を見ている地球人の中にいるかもしれません。」
まっちー「とてもキュンとくる宇宙川柳だなと感じたのと、この方が地球上でどなたかメーテルのような美しい女性が見つかるといいなと思いました。」
編集長「青い鳥の宇宙版ですね。作者もメーテルリンクですし。」
いっしー「確かに。面白いですね。深読みが冴えてますね。」
編集長「では、4つ目の宇宙川柳は『月移住 月農場で 月野菜』(川坂 雄行様)です。これ面白いね。」
いっしー「月でも地産地消が出来るなんて素敵ですね。映画「オデッセイ」では、マット・デイモンが火星で芋を育てていましたが、月でも農業を行える日が来るかもしれません。」
編集長「まっちーは宇宙で農業はどう?」
まっちー「是非、耕して種とか植えてみたいですよね。月移住出来る未来が今後あるようだったら、地球では味わえない月野菜の美味しいものが作れたらいいのかなと思いました。」
編集長「名古屋にある株式会社TOWINGという会社が宇宙農業をやろうとしていますね。宇宙農業っていう視点もあるんだね。」
いっしー「やっぱり、一次産業からしっかり開拓して。」
編集長「そうだね。では、5つ目の宇宙川柳は『夢の国 娘ディズニー パパ宇宙』(春夏秋冬様)です。」
いっしー「娘とパパの対比がお見事。この二人の妥協点は、宇宙を駆け回るディズニーのアトラクション『スペース・マウンテン』あたりでしょうか。娘さんには勝てませんね。」
編集長「まっちーはスペース・マウンテン乗ったことある?」
まっちー「あります。宇宙を想像させるには、いいアトラクションですね。家族内のそれぞれの夢の国って違うかもしれないですけど、しばらく娘さんの夢の国ディズニーランドで家族楽しく過ごされるのかなと思ったら、心温まる一句ですね。」
編集長「ディズニーの宇宙映画は少ないので、夢のある宇宙映画に期待したいですね。マーベルは結構あるけど。」
いっしー「意外と少ないですね。パッと思い浮かぶのは『ジョン・カーター』位ですかね。」
編集長「ディズニーだったのか。大失敗しちゃったよね。」
いっしー「痛い目にあったから、地球でやっていこうみたいな。」
編集長「今回も迷いましたけど、審査員で協議した結果、宇宙川柳8月の月間優秀賞は2つ目の『しあわせの 欠片のこして 宇宙塵』(鈴木 良二様)です。おめでとうございます。いっしーとまっちー、一言ずつお願いします。」
いっしー「8月ということもあって、お盆に相応しいように感じましたね。故人をしのぶ思いというか。」
編集長「そういう意味では季語になるのかな。まっちーはどう?」
まっちー「宇宙塵という言葉がこれからも知れ渡っていけるような一句になるのかなと思いました。」
編集長「宇宙葬とか広がると馴染みのある言葉になるかもね。」
いっしー「確かに、トレンドになるかもしれませんね。」
編集長「では、来月の宇宙川柳9月の月間優秀賞で、またお会いしましょう。またね。」
いっしー&まっちー「またね。」
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