【宇宙ビジネス編集長の2023年時事ネタ放談⑫】将来宇宙輸送システム、総額5.5億円の資金調達を実施?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「将来宇宙輸送システム、総額5.5億円の資金調達を実施?!」です。


©将来宇宙輸送システム株式会社

8月31日に将来宇宙輸送システム株式会社(以下、将来宇宙輸送システム)は、既存投資家であるインキュベイトファンドをリード投資家として、アニマルスピリッツ1号ファンド、電通ベンチャーズSGPファンド、その他の投資家を引受先とする第三者割当増資により、総額5.5億円の資金調達を行ったと発表しました。

将来宇宙輸送システムは、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンを掲げ、完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを最終目標とし、今後5年程度で再使用型の宇宙輸送機を開発することを目指しています。

JAXAとの間でも、事業コンセプト共創に関する覚書を締結し、往還宇宙輸送システム検討用の自動最適化飛行解析ツールの開発に関する共同研究契約を締結するなどしています。

資金調達の目的・使途として、今回調達した資金と共に政府のスタートアップ支援策を最大限活用しながら、宇宙輸送システム開発に必要な要素技術の研究開発に取り組むようです。

来年度、日本政府はJAXAを通じて宇宙関連企業や大学に100億円程度を補助する方針なので、追い風になりそうですね。

■Space Biz TV(YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/c/SpaceBiz/featured