【宇宙ビジネス超入門~2023年号外ニュース㉔~】月面着陸を目指すSLIMを載せたH—ⅡA47号機打ち上げ成功!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになりますが、本日は「月面着陸を目指すSLIMを載せたH—ⅡA47号機打ち上げ成功!」について述べますね。
©JAXA
9月7日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と三菱重工業株式会社(以下、三菱重工業)が開発した、H—ⅡAロケット47号機が種子島宇宙センターから打ち上げに成功しました。
搭載したX線分光撮像衛星(XRISM)は打ち上げから約14分09秒後、小型月着陸実証機(SLIM)は約47分33秒後にロケットから正常に分離されました。国産ロケットの打ち上げは、今年3月のH3ロケット試験機1号機(H—ⅡAロケットの後継機)の失敗後初めてとなります。
XRISMは、ASTRO—Hひとみの後継機となるX線天文衛星で、星や銀河,銀河の集団がつくる大規模構造の成り立ちを明らかにしていく予定です。
SLIMの方は打ち上げから3~4カ月後に月の周回軌道に到達し、4~6カ月後に月面着陸する計画です。月面着陸に成功すると、米国,旧ソ連,中国,インドに次いで5カ国目となります。
目標地点に誤差100m以内での高精度のピンポイント着陸を目指します。月面調査で取得したデータはアルテミス計画にも活用される可能性があります。
尚、今回で、H—ⅡAロケットは47機中46機の打ち上げ成功となり、成功率は97.9%となります。