【宇宙ビジネス超入門】2023年8月の動向

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【宇宙ビジネス超入門】2023年8月の動向

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。

お元気でしたか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2023年8月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します

ロシア、47年ぶりに無人月探査機を打ち上げ


©ロスコスモス社

8月中旬にロシア国営ロスコスモス社は、極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地から無人月探査機ルナ25号を打ち上げました。ロシアの月探査機打ち上げは、旧ソ連時代の1976年以来となります。

月の南極付近は、水が氷として存在すると推測されているので、月の土壌の採取やデータ分析などが行われる予定でしたが、着陸を目指した8月21日頃、残念ながら試みは失敗しました。

ルナ24号は月面の土壌を地球に持ち帰りましたが、ルナ25号は地球帰還装置を備えていませんでした。

尚、ルナ26号は、2027年頃の打ち上げを目指しています。

インドの無人月探査機、世界初となる月の南極付近に着陸成功


©インド宇宙研究機関(ISRO)

8月下旬に無人月探査機チャンドラヤーン3号は約40日間かけて月に到着したことになります。

月面着陸に成功したのは、米国,旧ソ連,中国に次いで4カ国目となり、月の南極付近に着陸したのは世界初の快挙です。

月の南極付近は岩やクレーターなどが多く起伏が激しいので、着陸には高い精度が求められるんです。

チャンドラヤーン3号は月面着陸する着陸機,月面走行する探査車,月の軌道投入を制御する推進モジュールの3つで構成されていて、約14日間にわたり月面の鉱物データの収集や水のもとになる氷の存在を調査する予定です。

KDDI、スマホと衛星の直接通信サービスを提供


©KDDI

8月下旬にKDDIはスペースXが開発したStarlinkとKDDIのau通信網を活用することで、auスマートフォンが衛星と直接繋がり、空が見える状況であれば圏外エリアでも通信可能であると発表しました。

基地局の設置が難しかったエリアもカバー出来そうですね。本サービスは2024年内を目途に提供開始予定で、価格などは後日発表するようです。まずはSMSなどのメッセージ送受信から開始し、音声通話やデータ通信も順次対応予定です。

既存の携帯電話の周波数帯を使用するので、ご利用のauスマートフォンのまま衛星と通信が可能です。

まとめ

まとめとして、8月の動向は、

無人月探査機の着陸失敗と着陸成功
スマホと衛星の直接通信サービス開始

といったところでしょうか。

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