【宇宙ビジネス超入門~2023年号外ニュース㉒~】インドの無人月探査機、世界初となる月の南極付近に着陸成功!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになりますが、本日は「インドの無人月探査機、世界初となる月の南極付近に着陸成功!」について述べますね。
©インド宇宙研究機関(ISRO)
8月23日にインド宇宙研究機関(ISRO)は無人月探査機チャンドラヤーン3号が世界初となる月の南極付近に着陸成功したと発表しました。
先月14日に打ち上げられ、約40日間かけて月に到着したことになります。月面着陸に成功したのは、米国,旧ソ連,中国に次いで4カ国目となり、月の南極付近に着陸したのは世界初の快挙です。
月の南極付近は岩やクレーターなどが多く起伏が激しいので、着陸には高い精度が求められるんです。また、チャンドラヤーン3号は月面着陸する着陸機,月面走行する探査車,月の軌道投入を制御する推進モジュールの3つで構成されていて、約14日間にわたり月面の鉱物データの収集や水のもとになる氷の存在を調査する予定となっています。水の氷が見つかれば、飲料,呼吸用酸素,ロケット燃料などにも使用出来ますので、月面での人類の生活を支えることになります。
今年に入って、月面着陸の挑戦は、4月に日本の宇宙ベンチャー企業である株式会社ispaceが失敗し、今月ロシア国営ロスコスモス社も失敗していたので、希望の光になったのではないかと思います。