【宇宙ビジネス超入門~2023年号外ニュース㉑~】ロシア、47年ぶりに無人月探査機を打ち上げ!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになりますが、本日は「ロシア、47年ぶりに無人月探査機を打ち上げ!」について述べますね。
©ロスコスモス社
8月11日にロシア国営ロスコスモス社は、極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地から無人月探査機ルナ25号を打ち上げました。ロシアの月探査機打ち上げは、旧ソ連時代の1976年以来となります。
今月21日頃、ルナ25号は世界初となる月の南極付近に着陸を試みる予定です。月の南極付近は、水が氷として存在すると推測されているので、月の土壌の採取やデータ分析などが行われることになっています。
ルナ24号は月面の土壌を地球に持ち帰りましたが、ルナ25号は地球帰還装置を備えていません。また2027年頃、ルナ26号は打ち上げを目指していますが、昨今のウクライナ情勢を見ると計画遂行は簡単ではないかもしれませんね。
実は、先月14日にインド宇宙研究機関が無人月探査機チャンドラヤーン3号を打ち上げており、こちらも月の南極付近に今月23日頃着陸予定なんです。
ここ数年間、イスラエルや日本の民間企業が、月面に無人月探査機を着陸させようと試みましたが、いずれも失敗しているので、ロシアとインドの月の南極着陸は是非成功して欲しいですね。