【宇宙ビジネス編集長の2023年時事ネタ放談⑩】QPS研究所、日本最高分解能46cmの画像取得に成功?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「QPS研究所、日本最高分解能46cmの画像取得に成功?!」です。


©︎QPS研究所

7月25日に株式会社QPS研究所(以下、QPS研究所)は小型SAR衛星QPS-SAR6号機アマテル-Ⅲによる分解能46cmの画像取得に成功したと発表しました。

公開した画像データは衛星の機能を試験・調整している中で確認出来た試験データになります。

アマテル-ⅢはQPS研究所と北部九州を中心とした全国25社以上のパートナー地場企業が開発・製造したもので、2023年6月13日にSpaceX社のロケットFalcon9によって打ち上げられました。

打ち上げより1カ月後となる7月13日に、通常モード(ストリップマップモード)でのファーストライト(初画像)を公開しました。

QPS-SAR2号機イザナミでの初期運用経験を活かし、ファーストライト発表から12日後の7月25日に日本最高の分解能となる高精細モード(スポットライトモード)でのアジマス分解能46cm、レンジ分解能39cmの画像取得となりました。(アジマスは衛星の進行方向で、レンジは衛星のマイクロ波を照射する方向になります。)

アマテル-Ⅲはイザナミに比べ、分解能が向上し、SAR観測データを画像とした際の濃淡の表現精度も向上しているため、幅広い顧客の多くのニーズに応えることが期待されています。

今後のサービス開始が待ち遠しいですね。

 

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