【宇宙ビジネス超入門】2023年7月の動向

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。

お元気でしたか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2023年7月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します

 

屋外では日本初、鳥取砂丘月面実証フィールド完成


©鳥取県

7月上旬に鳥取県は鳥取大学協力のもと、鳥取砂丘エリアに月面探査車、宇宙機器など、国内外の企業・研究者が実証実験に活用出来る、屋外では日本初の鳥取砂丘月面実証フィールド(及び建設技術実証フィールド)が完成したと発表しました。

鳥取大学乾燥地研究センターの敷地内(国立公園内)にあり、面積は約0.5ha。特徴としては鳥取砂丘の現地にある砂をそのまま活用しています。

月面環境を想定した実証実験を行うための平面ゾーン、斜面ゾーン(5度~20度程度)、自由設計ゾーン(利用者が自由に掘削・造成可能)から構成されています。

 

中国、2030年までに有人月面着陸する計画を発表

7月中旬に中国有人宇宙プロジェクト弁公室(CMSA)は、2030年までに有人宇宙船と月面着陸機を月の周回軌道上に送り込みドッキングさせる計画を発表しました。

ドッキング後に宇宙飛行士は、有人宇宙船から月面着陸機に乗り込み、月面に降り立つようです。また、月面での調査やサンプル採取のミッションを達成するために、新型ロケットの長征10号や次世代の有人宇宙船、月面着陸機、有人月探査車の開発を進めています。

ちなみに探査を終えると、月面着陸機は周回軌道上の宇宙船と再度ドッキングし、帰還する予定になっています。

 

インド、世界初の月の南極着陸を目指し無人月探査機を打ち上げ


©インド宇宙研究機関(ISRO)

7月中旬にインド宇宙研究機関(ISRO)は南部アンドラプラデシュ州スリハリコタの宇宙センターから無人月探査機チャンドラヤーン3号を打ち上げました。

月の南極付近に今年8月23日頃着陸予定で、月面着陸に成功すれば米国,旧ソ連,中国に次いで4カ国目となり、月の南極付近に着陸すれば世界初となります。

チャンドラヤーン3号は月面着陸する着陸機,月面走行する探査車,月の軌道投入を制御する推進モジュールの3つで構成されており、データ収集や科学実験を行う予定です。ちなみに3号の開発には約7500万ドル費やしています。

まとめ

まとめとして、7月の動向は、
 
鳥取砂丘に月面実証フィールド完成
中国が有人月面着陸計画を発表
インドが無人月探査機打ち上げ

 
といったところでしょうか。

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