【宇宙ビジネス超入門~2023年号外ニュース⑳~】インド、世界初の月の南極着陸を目指し無人月探査機を打ち上げ!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「インド、世界初の月の南極着陸を目指し無人月探査機を打ち上げ!」について述べますね。

インド、世界初の月の南極着陸を目指し無人月探査機を打ち上げ!


©インド宇宙研究機関(ISRO)

7月14日にインド宇宙研究機関(ISRO)は南部アンドラプラデシュ州スリハリコタの宇宙センターから無人月探査機チャンドラヤーン3号を打ち上げました。

月の南極付近に今年8月23日頃着陸予定で、月面着陸に成功すれば米国,旧ソ連,中国に次いで4カ国目となり、月の南極付近に着陸すれば世界初となります。チャンドラヤーン3号は月面着陸する着陸機,月面走行する探査車,月の軌道投入を制御する推進モジュールの3つで構成されていて、データ収集や科学実験を行う予定となっています。

2019年に打ち上げたチャンドラヤーン2号は、月の周回軌道に投入されましたが、月面着陸には失敗しているんです。それ以来、チャンドラヤーン3号の開発に7500万ドル費やしています。ちなみにチャンドラヤーンとはサンスクリット語で「月への乗り物」を意味します。

今年6月にインドはNASAが主導する、月探査などの宇宙探査や宇宙資源利用に関する基本原則であるアルテミス合意に署名していますし、独自の宇宙ステーション建設計画もあるので、これから宇宙開発が大きく飛躍しそうですね。