【宇宙ビジネス超入門~2023年号外ニュース⑱~】屋外では日本初、鳥取砂丘月面実証フィールド完成!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「屋外では日本初、鳥取砂丘月面実証フィールド完成!」について述べますね。

屋外では日本初、鳥取砂丘月面実証フィールド完成!


©鳥取県

7月7日に鳥取県は鳥取大学協力のもと、鳥取砂丘エリアに月面探査車、宇宙機器など、国内外の企業・研究者が実証実験に活用出来る、屋外では日本初の鳥取砂丘月面実証フィールド(及び建設技術実証フィールド)が完成したと発表しました。

鳥取大学がポストコロナの社会変革を見据え、浜坂キャンパスを大学・企業・自治体の連携拠点とする「とっとり浜坂デジタルリサーチパーク構想」を計画したことが始まりなんです。浜坂キャンパスのさらなる活用を検討した際、宇宙産業創出に向けた鳥取砂丘月面化プロジェクトの活動拠点としても最適な場になると考え、合同プロジェクトとして昨年12月にフィールド整備に着手し、今年6月末日に完成となりました。

鳥取大学乾燥地研究センターの敷地内(国立公園内)にあり、面積は約0.5ha。特徴としては鳥取砂丘の現地にある砂をそのまま活用しています。月面環境を想定した実証実験を行うための平面ゾーン、斜面ゾーン(5度~20度程度)、自由設計ゾーン(利用者が自由に掘削・造成可能)から構成されています。

オープニングセレモニーでは、株式会社ブリヂストンが月面探査車向けタイヤの走行試験を実施し、ARES Projectは開発中の惑星ローバー走行を行いました。アルテミス計画など月面探査に参画する国内外の企業・研究機関による実証実験の拠点化を目指しているようです。

また、鳥取砂丘月面実証フィールドを広く知ってもらい活用いただくため、愛称を募集しておりました。896件の応募の中から、「ルナ(月)」と「照らす」・「テラス(庭園やプラットフォーム)」を組み合わせた「ルナテラス」となったんですよね。


©鳥取県