【宇宙ビジネス超入門】2023年5月の動向
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
お元気でしたか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2023年5月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
VAST Space、2025年8月以降に商用宇宙ステーションを打ち上げ
©VAST Space
5月上旬にVAST Spaceは世界初の商用宇宙ステーションHaven-1を2025年8月以降に打ち上げると発表しました。
Haven-1は円筒形の宇宙ステーションで、宇宙での製造や研究だけでなく、宇宙ステーションを回転させることによって、月と同じ位の人工重力をつくり出しているのも特徴と言えます。
宇宙ステーション内は、写真撮影のための大きな窓のドームやストレッチ運動、休憩する場所なども設けられています。Wi-Fi経由で常時インターネットに接続することも出来ます。
商用宇宙ステーションもいよいよ始まりですね。
NASA、アルテミス計画の有人月面着陸船でブルーオリジンを選定
©Blue Origin
5月中旬にNASAは、アルテミス計画で使用する2社目の有人月面着陸船の開発企業にブルーオリジンを選定したと発表しました。契約額は34億ドルになります。
1社目のスペースXの有人月面着陸船Starshipは2025年のアルテミス計画第3弾で使用予定。ブルーオリジンの有人月面着陸船Blue Moonは2029年のアルテミス計画第5弾で使われる予定です。
また、Blue Moonは宇宙飛行士が30日間滞在出来る設計になっていて、ロッキード・マーチンやボーイング、ドレーバー、アストロロボティックらが協力して開発します。
Virgin Galactic、約2年ぶりの試験飛行に成功し商業サービス開始
©Virgin Galactic
5月下旬にVirgin Galacticは、米メキシコ州で有人宇宙飛行の試験に成功したと発表しました。2021年7月に創業者のリチャード・ブランソン氏らを乗せ、試験飛行に成功して以来、約2年ぶりとなるんですよね。
今回の試験飛行では、Virgin Galacticの従業員6人が搭乗し、高度約87kmまで到達しました。
最初の商業サービスは6月下旬に予定していて、その後も毎月飛行する計画となっています。気になる宇宙旅行の料金は、1席45万ドルになります。
数分間の無重力体験も出来る宇宙旅行ですので、富裕層の方からどうぞ。
まとめ
まとめとして、5月の動向は、
商用宇宙ステーションの打ち上げ決定
有人月面着陸船Blue Moonの選定
宇宙旅行の開始
といったところでしょうか。
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