【宇宙ビジネス超入門~2023年号外ニュース⑬~】NASA、アルテミス計画の有人月面着陸船でブルーオリジンを選定!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになるんですけど、本日は「NASA、アルテミス計画の有人月面着陸船でブルーオリジンを選定!」について述べますね。
NASA、アルテミス計画の有人月面着陸船でブルーオリジンを選定!
©Blue Origin
5月19日に米航空宇宙局(以下、NASA)は、アルテミス計画で使用する2社目の有人月面着陸船の開発企業にブルーオリジンを選定したと発表しました。
契約額は34億ドルになります。NASAは、2021年に1社目となる有人月面着陸船の開発企業にスペースXを選定していたんですよね。その際、スペースXは、ブルーオリジンやダイネティクスと競合しておりましたが、競合を大幅に下回る金額28億9千万ドルで契約していました。
スペースXの有人月面着陸船Starshipは2025年のアルテミス計画第3弾で、ブルーオリジンの有人月面着陸船Blue Moonは2029年のアルテミス計画第5弾で使われる予定です。
また、Blue Moonは宇宙飛行士が30日間滞在出来る設計になっていて、ロッキード・マーチンやボーイング、ドレーバー、アストロロボティックらが協力して開発します。記者会見で、ブルーオリジンの幹部は34億ドルを大きく上回る開発費を見込んでいるとのことでした。
NASAは複数社に競わせることで、大幅なコスト削減に成功していると言えますね。