【宇宙ビジネス~2023年JAXAニュース⑥~】JAXA、Elevation Spaceと共創活動を開始!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXA、Elevation Spaceと共創活動を開始!」について述べますね。
JAXA、Elevation Spaceと共創活動を開始!
4月27日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、株式会社Elevation Space(以下、Elevation Space)と新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(以下、J-SPARC)の枠組みのもと、2023年4月より地球低軌道拠点からの高頻度再突入・回収事業に関する共創活動を開始したと発表しました。
本共創では、宇宙から地球への新たな帰り便を具体化することで、さらなる宇宙利用の拡大と共に、微小重力環境の価値を最大限利用出来るインフラの構築を目指します。イメージ図はこんな感じになります。
昨今、民間ロケット打ち上げ事業者の躍進により、地球から宇宙への行きの便(物質輸送)は着実に増えています。一方、宇宙から地球への帰りの便(物質回収)は、機会やその頻度が限られ、タイミングの自由度も高くないのが現状なんです。
微小重力環境下での実験・製造については、実験後速やかに成果物を地上に回収したいとの要望があるので、より高頻度で使い勝手の良い帰りの便の需要が高まる可能性があります。
Elevation Spaceを少し補足説明しますと、東北大学発の宇宙スタートアップで、打ち上げた人工衛星内で実験や製造等を行った後、地球に帰還させ回収するという宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」を開発しています。
2025年に技術実証機を打ち上げる予定ですので、楽しみですね。