【宇宙ビジネス超入門】2023年4月の動向

2023.5.8

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。

お元気でしたか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2023年4月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。

©NASA

4月上旬にNASAはアルテミス計画第２弾月周回の宇宙飛行士4人（リード・ワイズマン氏、ビクター・グローバー氏、クリスティーナ・コック氏、ジェレミー・ハンセン氏）を選定したと発表しました。

新型宇宙船オリオンにとって、初めての有人飛行となります。早ければ2024年11月頃、4人の宇宙飛行士は約10日間かけて、月を周回し帰還する予定です。

2022年12月のアルテミス計画第1弾は、新型宇宙船オリオンが約25日間にわたる月周回の無人試験飛行に成功しています。ちなみに有人月面着陸は半世紀ぶりになります。

©ispace

4月中旬にispaceは東京証券取引所グロース市場へ上場しました。公開価格は254円で、上場当時の12日は買い注文が多く初値はつきませんでした。2日目以降に持ち越されたのですが、初値は1000円で公開価格の約4倍となりました。

昨年12月にispaceは民間月面探査プログラムHAKUTO-Rのミッション1である月着陸船を打ち上げ、その後月周回軌道にも到達しました。

今年4月下旬に月面着陸する予定でしたが、残念ながら通信が途絶え失敗したとみられます。燃料が無くなり、月面へハードランディングした可能性が高いようですね。

©JAXA

4月中旬にJAXA協力の木星氷衛星探査計画（以下、JUICE）探査機を搭載したESAのアリアン5ロケットは、南米フランス領ギアナのクールー宇宙基地からの打ち上げに成功しました。

JUICE探査機は所定の軌道に投入され、その後探査機の信号を受信しソーラーアレイの展開をESAは確認したようですね。

JUICEはESAが主導する史上最大級の国際太陽系探査計画で、欧州各国をはじめ、日本や米国、イスラエルが参加しています。

2031年に木星系に到着し、2034年に衛星ガニメデの周回軌道へ投入され、2035年にミッション完了となります。

まとめとして、4月の動向は、
　
アルテミス計画の有人飛行が前進
日本の宇宙スタートアップ企業初の上場
世界初となる氷衛星の周回機出発
　
といったところでしょうか。