【宇宙ビジネス編集長の2023年時事ネタ放談⑤】スペースデータ、衛星データから仮想世界を生成する特許を取得?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「スペースデータ、衛星データから仮想世界を生成する特許を取得?!」です。
スペースデータ、衛星データから仮想世界を生成する特許を取得
3月22日に株式会社スペースデータ(以下、スペースデータ)は、衛星データから仮想世界を生成するAI技術に関する特許を取得したと発表しました。
この特許の技術により、衛星データから現実そっくりの仮想世界をAIによって生成することが可能となり、メタバースやデジタルツインといった高精細なビジュアルが求められる用途にも対応出来るようになります。生成されたバーチャル新宿はこんな感じです。
©スペースデータ
スペースデータを少し補足説明しますと、「テクノロジーで新しい宇宙を作る」ことをビジョンに掲げており、
①衛星データ
②AI技術
③3DCG技術
の3つの技術を軸に研究開発を行う宇宙関連スタートアップ企業です。
具体的には人工衛星から取得出来る地上の静止画像と標高データに機械学習を行い、地上の構造物を自動で検出・分類・構造化した上で、AIに地上の3Dモデルを自動生成させ、3DCG技術によって石・鉄・植物・ガラスなどの細かな材質も自動的に再現し、一つのシステムに統合することを実現しています。
本特許におけるアルゴリズムは、従来の3D地球儀が苦手とする人間視点(一人称視点)での3Dモデルを自動生成することを得意とし、近い距離でも景観が劣化しにくく、VR・ゲーム・映像制作といった三次元空間を人間の視点で動き回るような用途にも活用しやすい利点があります。
株式会社メタップスの創業者佐藤航陽氏が、これから宇宙分野で挑戦していくのも楽しみですね。
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