【宇宙ビジネス超入門~2023年号外ニュース⑨~】Relativity Space、世界初の3Dプリンターロケット打ち上げ!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「Relativity Space、世界初の3Dプリンターロケット打ち上げ!」について述べますね。

Relativity Space、世界初の3Dプリンターロケット打ち上げ!


©️Relativity Space

3月22日にRelativity Spaceは、米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から世界初の3DプリンターロケットTerran1を打ち上げました。

ただ、残念ながらロケットの1段目と2段目の切り離しは成功したのですが、2段目のエンジンに上手く点火せず、予定していた軌道には届きませんでした。

無人で打ち上げられたTerran1は2段式ロケットで全重量の85%が3Dプリンターで製造されています。Stargateプリンターと名付けられた世界最大級の金属3Dプリンターで、ロケットの95%を造形出来るんです。

また、一般的なロケットの製造では10万点以上の部品が必要ですが、Terran1は従来の約100分の1、1000点程しかありません。また、製造にかかる期間も通常24カ月ですが、従来の約10倍のスピードと2カ月程で完成させることが出来るようです。

3Dプリンター,人工知能,自律型ロボットを融合させることで、製造にかかる人手を減らし、低コスト化に結びつけているんだと思います。さらに驚くべきことに、Relativity Spaceは火星に3Dプリンター工場を建設し火星でロケット製造することもビジョンで掲げています。

スケールの大きい事業なので、次回の打ち上げに期待したいですね。

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