【宇宙ビジネス超入門】2023年1月の動向

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。

お元気でしたか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2023年1月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します

  

ソニー、超小型人工衛星を打ち上げ軌道上での通信確立に成功


©ソニーグループ株式会社

1月上旬にソニーは米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げ、衛星軌道上に放出されていた、超小型人工衛星『EYE』が地上局との通信を確立することに成功したと発表しました。

『EYE』は、ソニーが東京大学とJAXAと共に推進するSTAR SPHEREプロジェクトのもと、開発を進めてきました。

地上から遠隔操作が出来る、宇宙からの撮影体験は、一般向けサービスとして宇宙撮影ツアーとプレミアムを2023年春頃に展開していくようです。

今後、国内外のアーティストやクリエーターと宇宙視点での協業に取り組む予定です。

日米、宇宙協力に関する枠組協定に署名


©内閣広報室

1月中旬に日米両政府は、NASAの本部で日米宇宙協力に関する枠組協定に署名しました。

NASAの発表によると、協定では、宇宙空間での科学研究や探査,輸送など幅広い分野で共同活動を展開する予定となっています。

包括的な枠組を取り決めたことで、個別案件ごとの手続きや協議などが不要となるんです。また、事故が起きた場合、互いに損害賠償責任を求めないことなども定めています。

先日、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2+2)で宇宙空間での協力強化を確認したばかりです。宇宙覇権争いの中国を牽制する意味合いも大きそうですね。

Honda、JAXAと循環型再生エネルギーシステムの研究開発契約を締結

1月下旬にHondaはJAXAと、月面探査車両の居住スペースとシステム維持に電力を供給するための循環型再生エネルギーシステムについて研究開発契約を締結。

循環型再生エネルギーシステムは、Honda独自の高圧水電解システムと燃料電池システムを組み合わせたもので、太陽エネルギーと水から継続的に酸素・水素・電気を製造します。

イメージ図を2つ続けて見てもらいましょうか。こんな感じになります。


©Honda/JAXA


©Honda/JAXA

2023年度末までに初期段階の試作機を製作します。宇宙輸送における積載容量・質量の低減化に貢献しそうですね。

まとめ

まとめとして、1月の動向は、
 
ソニーの宇宙エンタメいよいよ始動
日米両政府の宇宙空間での協力強化
月面探査車両にHondaの強み発揮

 
といったところでしょうか。

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