【宇宙ビジネス超入門】2022年の動向(日本編)
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
いかがお過ごしでしょうか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2022年に日本で起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
大分県、Sierra Spaceらと宇宙往還機の活用に向けた提携を発表
©Sierra Space
2月下旬に大分県とSierra Space、兼松の三者は、Sierra Spaceの宇宙往還機Dream ChaserⓇのアジア拠点として、活用に向けた検討を進める提携を発表。(その後 JALも参画)
Sierra Spaceについて少し補足すると、2023年は無人機のDream Chaserによる国際宇宙ステーションへの物質輸送ミッションを実施し、2026年以降には有人機のミッションを計画しています。
また、Blue Originらと商業宇宙ステーションOrbital Reefの開発も行っているんです。今回の提携で、大分空港がアジアの宇宙旅行の拠点になる可能性も出て来ました。
三井住友海上、世界初の月保険をispaceと共同開発
©三井住友海上
10月上旬に三井住友海上はispaceと、打ち上げから月面着陸までを補償する世界初の月保険を共同開発したと発表しました。
こちらの月保険は、2022年12月に打ち上げを成功させたispaceのミッション1で同社に生じる損害を補償します。
当然、宇宙や月面では損害を目視出来ませんので、月保険では月着陸船から発信される様々なデータを地上で受信し、月着陸船の状態を確認します。
データが受信出来ない場合やデータに異常値が見られた場合など、予定していた月面航行や着陸が達成出来ない場合などに保険金をお支払いするんです。
ispace、内閣府から宇宙資源の探査及び開発の許可を取得
©ispace
11月上旬にispaceは、内閣府からミッション1に関する宇宙資源の探査及び開発の許可を受けたと発表しました。この許可により、NASAと契約した月資源の商取引が行われます。
NASAへの月のレゴリスの譲渡は、レゴリスの物理的な受け渡しを伴うものではありませんが、月面での採取と所有権の移転に成功すれば、世界初の月資源の商取引となります。
また、ミッション2の方は、2024年にペイロードとしてマイクロローバー(小型月面探査車)を月に輸送し、月のレゴリスを採取してNASAと月資源商取引を行う計画となっています。
まとめ
まとめとして、日本編は、
大分空港がアジアの宇宙旅行の拠点
世界初の月保険開発
世界初の月資源の商取引間近
などがポイントになりそうです。
ご清聴ありがとうございました。チャンネル登録お願いします。
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