【宇宙ビジネス~2022年JAXAニュース㉔~】JAXAとアストロスケール、衛星への燃料補給サービスに関する共創活動を開始!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXAとアストロスケール、衛星への燃料補給サービスに関する共創活動を開始!」について述べますね。
JAXAとアストロスケール、衛星への燃料補給サービスに関する共創活動を開始!
12月7日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と株式会社アストロスケール(以下、アストロスケール)は、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)の枠組みのもと、衛星への燃料補給サービスに関するコンセプト共創活動を開始したと発表しました。
本活動は、宇宙の持続可能性の実現に向けて、約1年間にわたり、衛星への燃料補給サービスの事業コンセプトを共創するもので、軌道上での燃料補給を前提に開発された衛星だけでなく、そのような設計が施されていない衛星にも軌道上での燃料補給が出来るミッションコンセプトを検討します。
役割分担として、アストロスケールは、デブリ除去技術実証衛星「ELSA-d」ミッションでの実証成果を補給対象衛星へのランデブ・近傍運用(RPO)に応用するほか、開発を進めている宇宙船外汎用作業ロボットアーム・ハンド技術を燃料補給作業へ運用し、衛星への燃料補給サービスの事業性や海外拠点との国際連携を見据えた検討を実施します。
JAXAの方は、軌道上での燃料補給システムや補給技術を評価するための地上試験装置の技術的実現性を検討し、将来研究に活用すると共に、それらを通じた技術的知見や技術アドバイスを提供します。
軌道上サービスの一つである燃料補給サービスは、衛星運用者にとっては、衛星の寿命を延長することで衛星機数や打ち上げ回数を低減する上、費用低減効果があり、新たな収益に繋がると予測されています。また、燃料の制約を取り払うことで、衛星1機ごとのミッションの範囲や柔軟性を拡大することも可能になります。
これらを整理してまとめた図は、こちらになります。
軌道上サービスは、まさに宇宙経済のインフラとして機能するものと言えそうですね。
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