【宇宙ビジネス~2022年JAXAニュース㉓~】JAXAとPale Blue、超小型電気推進機事業に関する共創活動を始動!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXAとPale Blue、超小型電気推進機事業に関する共創活動を始動!」について述べますね。

JAXAとPale Blue、超小型電気推進機事業に関する共創活動を始動!

12月6日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と株式会社Pale Blue(以下、Pale Blue)は、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)の枠組みのもと、超小型電気推進機事業を創造する事業コンセプト共創活動を始動すると発表しました。

共創活動の内容は、JAXAの保有する「はやぶさ・はやぶさ2」の開発・運用で培った知見、JAXAが進める電気推進機向けの低圧タンクに関する研究開発成果、また、Pale Blueの保有する電気推進機の開発・運用で培った知見及び事業ノウハウに基づき展開します。

Pale Blueは、JAXAが「はやぶさ・はやぶさ2」の開発・運用で獲得したマイクロ波カソード技術を活用し、衛星コンステレーション等で市場拡大が期待される300W級電気推進機を、新たな製品として開発し、事業化を目指します。

JAXAは、「はやぶさ・はやぶさ2」で培った世界最先端の電気推進技術情報の提供、支援を行うと共に、特許出願中の金属有機構造体(以下、MOF)の技術を用いて、新たな低圧タンク開発を進めます。本低圧タンクの開発は、次世代の多孔性材料として期待されるMOFに特化した京都大学発スタートアップ企業である株式会社Atomisと連携して行います。

そして、Pale Blueは、JAXAの低圧タンクの成果を活用し、事業展開中の30W級電気推進機の更なる能力の改善を目指すんです。これらを整理してまとめた図は、こちらになります。

安全性が高く、かつ持続可能なエネルギー資源である、水を推進剤とした電気推進機は、人類の可能性を拡げそうですね。

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