【宇宙ビジネス超入門】2022年11月の動向

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【宇宙ビジネス超入門】2022年11月の動向

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。

お元気でしたか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2022年11月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します

  

中国独自の宇宙ステーション『天宮』ついに完成

11月上旬に中国は最後の実験施設『夢天』を中国独自の宇宙ステーション『天宮』とのドッキングに成功しました。

これで、昨年4月に打ち上げた中核施設『天和』、今年7月にドッキングした実験施設『門天』、もう一つの実験施設『夢天』がドッキングしたことにより、T字型の宇宙ステーションがほぼ完成となりました。

2つの実験施設の役割を簡潔にお伝えすると、『門天』は宇宙生命科学研究用施設で、『夢天』の方は微小重力科学研究用施設になります。

今年12月下旬に有人宇宙船を打ち上げ、宇宙ステーション『天宮』の運用を始める計画なんです。

ispace、内閣府から宇宙資源の探査及び開発の許可を取得


©ispace

11月上旬にispaceは、内閣府からミッション1に関する宇宙資源の探査及び開発の許可を受けたと発表しました。

この許可により、NASAと契約した月資源の商取引が行われます。NASAへの月のレゴリスの譲渡は、レゴリスの物理的な受け渡しを伴うものではありませんが、月面での採取と所有権の移転に成功すれば、世界初の月資源の商取引となります。

また、ミッション2の方は、2024年にペイロードとしてマイクロローバー(小型月面探査車)を月に輸送し、月のレゴリスを採取してNASAと月資源商取引を行う計画となっています。

NASA、アルテミス計画の新型ロケットSLSを打ち上げに成功


©NASA

11月中旬にNASAは新型ロケットのスペース・ローンチ・システム(SLS)をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げに成功しました。

搭載した新型宇宙船オリオンは本来4人乗りなんですけど、今回は無人試験飛行でマネキン3体を載せています。衝撃や放射線など人体の影響を調査して、有人飛行に繋がるデータを集める目的があります。

オリオンは月を周回して地球に帰還する予定で、ミッション期間は25日間程になります。これらはアルテミス計画第一弾で、2025年頃の第三弾で有人月面着陸する計画になっています。

まとめ

まとめとして、11月の動向は、
 
中国独自の宇宙ステーション完成
世界初の月資源の商取引間近
アルテミス計画第一弾打ち上げ成功

 
といったところでしょうか。

リンク

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