はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「中国、計画を前倒しして2028年までに月面基地を完成！」について述べますね。

中国、計画を前倒しして2028年までに月面基地を完成！

11月下旬に中国は、2028年までに月の南極に月面基地を完成させることを公表しました。

もともとは、2030年までに完成を目指していたので、2年前倒ししたことになります。宇宙飛行士の方も2030年までには月面に送り込む予定となっています。

これはですね、アルテミス計画第一弾の新型ロケットSLS（スペース・ローンチ・システム）が打ち上げに成功した後の発表となりますので、対抗心の表れと言えますね。

中国の月面基地建設には嫦娥6号,7号,8号を投入し、エネルギー源としては原子力を活用することも想定しています。

嫦娥6号は史上初となる月の裏側のサンプルリターンを目標とし、嫦娥7号は月の地形や氷の存在を調査し、嫦娥8号は3Dプリンターのテストなどを行います。基本的には無人で組み立てるようです。

尚、月面基地は将来的には拡張を進めて、ロシアと共同で国際月科学研究基地として運用していく計画となっています。

こちらの研究基地は、月面もしくは月の軌道上に建設され、月の探査や観測,科学実験などを行う予定で、長期滞在も視野においています。

実験・研究施設の複合体として設計されるので、参加を希望する国は、使用することが出来るようです。中国の2030年までの宇宙強国の目標も前倒しといったことになりそうですね。

　

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