【宇宙ビジネス超入門~2022年号外ニュース㉘~】NASA、アルテミス計画の新型ロケットSLSを打ち上げに成功!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「NASA、アルテミス計画の新型ロケットSLSを打ち上げに成功!」について述べますね。

NASA、アルテミス計画の新型ロケットSLSを打ち上げに成功!


©NASA

11月中旬に米航空宇宙局(NASA)は新型ロケットのスペース・ローンチ・システム(以下、SLS)をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げに成功しました。

SLSは全長約100mの大型ロケットで、スペースシャトルに代わる有人輸送として開発されています。

搭載した新型宇宙船オリオンは本来4人乗りなんですけど、今回は無人試験飛行でマネキン3体を載せています。衝撃や放射線など人体の影響を調査して、有人飛行に繋がるデータを集める目的があります。

オリオンは月を周回して地球に帰還する予定で、ミッション期間は25日間程になります。これらは有人月面着陸のアルテミス計画第1弾となるんですよね。

アルテミス計画を簡潔にお伝えすると、第1弾は無人試験飛行で月を周回し、第2弾では宇宙飛行士を乗せて月を周回します。そして第3弾は宇宙飛行士の月面着陸を目指す計画となっているんです。

1972年のアポロ17号以来、半世紀ぶりの有人月面着陸となり、また史上初の女性宇宙飛行士が月面着陸する予定もあるんです。

第3弾の時期は、おそらく2025年頃になるかと思います。当初は今年8月に打ち上げ予定だったんですけど、8月下旬にエンジントラブル、9月上旬には燃料漏れ、その後ハリケーンの襲来など、打ち上げを見送ってきた経緯があります。

尚、SLSには日本の「OMOTENASHI」(おもてなし)と「EQUULEUS」(エクレウス)など含む10機の小型探査機も相乗りしています。

「OMOTENASHI」(おもてなし)は、今回の小型探査機の中で唯一、月面着陸を目指す探査機となっています。成功すれば、旧ソ連、米国、中国に続く4カ国目となります。(残念ながら、その後断念)

「EQUULEUS」(エクレウス)の方は、月の裏側のラグランジュ点に効率良く到達するのが目標なんです。

オリオンだけでなく、日本の2つの小型探査機にも大注目ですね。

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