【宇宙ビジネス超入門~2022年号外ニュース㉗~】ispace、内閣府から宇宙資源の探査及び開発の許可を取得!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになるんですけど、本日は「ispace、内閣府から宇宙資源の探査及び開発の許可を取得!」について述べますね。
ispace、内閣府から宇宙資源の探査及び開発の許可を取得!
11月4日に株式会社ispace(以下、ispace)は、2022年11月22日以降に打ち上げを予定しているミッション1に関して、内閣府より宇宙資源の探査及び開発の許可を受けたと発表しました。
記者会見において、高市内閣府特命担当大臣は、宇宙政策担当の大臣として「今回許可された計画に沿ってispaceが月面資源の所有権を顧客であるNASAに移転をすれば、民間事業者の月面での宇宙資源の商業取引として世界初の事例となります。民間事業者による商業的な宇宙開発の活性化に向けて画期的な第一歩となります。」と述べておられます。
この許可により、NASAと契約した月資源の商取引が行われるんです。NASAとの月資源商取引プログラムにおいて設定されているNASAへの月のレゴリスの譲渡は、ミッション1においてispaceのランダー(月着陸船)が、月面着陸した後に行われる予定となっています。
また、月のレゴリスはランダーのフットパッドでの採取を予定しています。レゴリスの物理的な受け渡しを伴うものではありませんが、月面での採取と所有権の移転に成功すれば、世界初の月資源の商取引となるんですよね。
ミッション2の方は、2024年にペイロードとしてマイクロローバー(小型月面探査車)を月に輸送し、月のレゴリスを採取してNASAと月資源商取引を行う計画となっています。
商業的な宇宙資源利用はispaceの目指す月と地球の経済圏確立に向けた大きな一歩となりそうですね。
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