【宇宙ビジネス超入門】2022年10月の動向
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
お元気でしたか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2022年10月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
三井住友海上、世界初の月保険をispaceと共同開発
©ispace/三井住友
10月上旬に三井住友海上はispaceと、打ち上げから月面着陸までを補償する世界初の月保険を共同開発したと発表しました。
こちらの月保険は、最短で2022年11月に打ち上げを予定しているispaceのミッション1で同社に生じる損害を補償します。
当然、宇宙や月面では損害を目視出来ませんので、月保険では月着陸船から発信される様々なデータを地上で受信し、月着陸船の状態を確認します。
データが受信出来ない場合やデータに異常値が見られた場合など、予定していた月面航行や着陸が達成出来ない場合などに保険金をお支払いするんです。
スペースX、衛星ブロードバンドStarlinkの日本でのサービス開始
©SpaceX
10月上旬にスペースXは月額12,300円でStarlinkの日本でのサービスを開始したと発表しました。
専用アンテナやWi-Fiルーターなどの通信機器は73,000円になります。利用の際、有料の通信機器が必要となりますけど、持ち運びも可能で設置すれば、山間部や離島なんかでも衛星経由で高速・低遅延のインターネットが使用出来ます。
サービスの対象エリヤは東日本が中心で西日本は今のところ対象外なんです。ただ、年内にはサービスを提供する予定になっています。将来的に通信衛星の使用は無料になるかもしれませんね。
NASA、有人月面探査車の試作機を初公開
©NASA
10月下旬にNASAは、米国西部アリゾナ州の砂漠地帯にある実験場で、有人月面探査車の試作機が走る様子や内部設備などを初めて公開しました。
NASAが2006年に開発した試作機は、高さ約3M,長さ約5mあり、最大時速10kmで走ることも可能です。12個ある車輪が前後左右に動くため、岩石なども乗り越えることが出来ます。
試作機の運用には、JAXAも協力しており、運用で得られたデータを実際の設計に活用し、2030年頃の導入を目指して現在トヨタや日産などと研究開発を進めています。
日本製の有人月面探査車も早く見てみたいですね。
まとめ
まとめとして、10月の動向は、
世界初の月保険開発
衛星ブロードバンドの普及
有人月面探査車の実用化
といったところでしょうか。
リンク
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