【宇宙ビジネス~2022年JAXAニュース⑲~】JAXAとJR西日本、故障予測AIを活用した人工衛星の予知保全に挑戦!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXAとJR西日本、故障予測AIを活用した人工衛星の予知保全に挑戦!」について述べますね。

JAXAとJR西日本、故障予測AIを活用した人工衛星の予知保全に挑戦!

10月17日に国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)は、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)の枠組みのもと、2022年10月より故障予測AIを活用した宇宙機のヘルスマネジメント事業を創造する事業コンセプト共創活動を開始すると発表しました。

本共創活動においては、JAXAの持つ人工衛星からのテレメトリデータアセットおよび人工衛星に関する運用のノウハウと、JR西日本の持つ鉄道事業における設備メンテナンスに関するデータ分析・AI開発技術およびその実装ノウハウを掛け合わせることで、人工衛星における故障および異常兆候の検知AIの開発を行い、人工衛星の予知保全に挑戦します。

本活動により、JR西日本は宇宙機のヘルスマネジメント事業の創出を目指すと共に、既存の取り組みである鉄道設備の状態監視保全・予知保全技術へもフィードバックしその精度を高めていきます。

また、得られた知見を他産業の設備機器等へも水平展開し、設備機器等のメンテナンスのスマート化にも取り組みます。

JAXAは技術協力を通してその活動を支援すると共に、人工衛星運用の健全性管理における品質の向上・効率化における新たな知見獲得を目指します。

この共創活動により得られた知見を活かし、データ分析による寿命予測・故障確率の推定による運用中の人工衛星の健全性評価やリスク評価につなげ、将来的に軌道上衛星の有効な利活用事業やリスクヘッジ事業の構想およびその事業性の検討をしていくようですね。

最後に共創活動をまとめたイメージ図はこんな感じになります。


©️JAXA/JR西日本