【宇宙ビジネス超入門~2022年号外ニュース㉔~】三井住友海上、世界初の月保険をispaceと共同開発!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになるんですけど、本日は「三井住友海上、世界初の月保険をispaceと共同開発!」について述べますね。
三井住友海上、世界初の月保険をispaceと共同開発!
©三井住友海上
10月7日に三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)は、株式会社ispace(以下、ispace)と、打ち上げから月面着陸までを補償する世界初の月保険を共同開発したと発表しました。
こちらの月保険は、最短で2022年11月に打ち上げを予定しているispaceのミッション1で同社に生じる損害を補償します。
ミッション1とは、ispaceがスペースXのファルコン9を使って打ち上げ、独自開発したランダー(月着陸船)によって実施する、同社初の月面着陸ミッションのことなんです。
月保険の概要をお伝えすると、地上では損害箇所を目視することは出来ますけど、宇宙および月面では損害を目視することは出来ませんよね。
そこで月保険は、ランダー(月着陸船)から発信される様々なデータを地上で受信し、ランダー(月着陸船)の状態を確認します。データが受信出来ない場合やデータに異常値が見られた場合など、予定していた月面航行や着陸が達成出来ない場合などに保険金をお支払いするんです。
三井住友海上は、ispaceを含む月面開発を企図している事業者へ月保険を提供し、月面市場のビジネス創出を後押ししていくようです。
3メガ損保がこぞって、宇宙ビジネスに参入して来たので、インフラとしての役割を大いに期待されますね。