【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㊼】NASA、ウェップ宇宙望遠鏡で海王星の輪を鮮明に撮影?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「NASA、ウェップ宇宙望遠鏡で海王星の輪を鮮明に撮影?!」です。

NASA、ウェップ宇宙望遠鏡で海王星の輪を鮮明に撮影?!


©NASA

9月下旬に米航空宇宙局(以下、NASA)は、ジェームズ・ウェップ宇宙望遠鏡で撮影した海王星とその輪の画像を公開しました。海王星の輪の画像は1989年に無人探査機ボイジャー2号がフライバイ(接近通過)で撮影して以来となります。

通常、海王星を可視光線で撮影した場合、大気中のメタンガスが太陽からの赤い光を吸収し、青い光を反射するので青く見えます。ハッブル宇宙望遠鏡の後継のウェップ宇宙望遠鏡の方は、波長の長い赤外線を観測出来るので、白く見えるんです。/p>

また、今回は土星のような輪が鮮明に写っていますよね。<海王星の輪は、赤外線だと反射率が高くなるため、見やすくなっているようです。尚、赤外線による観測は初めてとなります。

ウェップ宇宙望遠鏡を少し補足しますと、NASAやESA、カナダ宇宙庁(CSA)による共同プロジェクトで、何と総額100億ドルもの開発費用がかかっています。

運用期間も燃料がなくなるまでの5年から10年程度と言われていましたが、NASAの幹部によれば20年稼働出来るだけの燃料は確保しているとのことです。

海王星は太陽系の惑星では一番遠い巨大な氷惑星で、地球から約43億kmも離れていますので、ロマンを考えればお安くなりますかね。

 

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