【宇宙ビジネス超入門】2022年9月の動向

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。

お元気でしたか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2022年9月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します

  

スペースXとTモバイル、スマホに衛星を直接繋ぎ全米で利用可能

8月下旬にスペースXは、高速・低遅延の衛星ブロードバンドインターネットを提供するStarlinkで、Tモバイルと提携すると発表しました。

Tモバイルは米国で加入者数第3位の携帯電話会社で、親会社がドイツテレコムになります。Tモバイルの加入者は、特別な機器や端末を購入しなくても、スマートフォンからStarlinkの通信衛星を使えます。

また、2023年末までには、SMSやモバイルアプリでのテキストメッセージの送受信が可能となり、その後、音声通話やデータ通信へのサービスにも対応していく計画になっているんです。

 

HIS、気球型宇宙船の日本・カナダでの販売権契約締結

9月下旬にHISは、宇宙ベンチャー企業であるSpace Perspectiveと提携し、気球型宇宙船Spaceship Neptuneの日本・カナダにおける販売権契約を締結したと発表しました。

旅行会社による権利取得は、アジア地区においては初めてとなります。ツアーの魅力は、飛行時間が約6時間あることですかね。

船内には、360℃見渡せる窓、バーやフードサービス、リクライニングシート、Wi-Fiなども完備されています。

また、宇宙服の着用や特殊な訓練も不要なんです。2024年後半から飛行予定で、1人あたりの料金は12万5千ドルになります。

 

NASA、無人探査機で小惑星の軌道を変える、世界初の実験実施

9月下旬にNASAは無人探査機DARTで小惑星に衝突させて軌道を変える、世界初の実験を実施しました。

時速約2万2000kmの速さで、地球から1100万km離れた小惑星ディモルフォスに衝突するのには成功しましたけど、実際に軌道が変わったかどうかを確認するのに数日から数週間かかるようです。

直径約160mの小惑星に衝突させた技術は凄いですね。映画『アルマゲドン』の世界が現実的に起こり得る可能性もありますので、NASAの惑星防衛調整局の活動の一つとして、小惑星が地球に衝突することを想定した実験と言えます。

 

まとめ

まとめとして、9月の動向は、
 
通信衛星サービスの本格化
気球型宇宙船の世界での販売網構築
小惑星の軌道を変える実験実施

 
といったところでしょうか。

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