【宇宙ビジネス超入門~2022年号外ニュース㉓~】NASA、無人探査機で小惑星の軌道を変える、世界初の実験実施!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「NASA、無人探査機で小惑星の軌道を変える、世界初の実験実施!」について述べますね。

NASA、無人探査機で小惑星の軌道を変える、世界初の実験実施!

9月下旬に米航空宇宙局(NASA)は無人探査機DART(Double Asteroid Redirection)で小惑星に衝突させて軌道を変える、世界初の実験を実施しました。

無人探査機DARTは2021年11月下旬に打ち上げられ、地球から1100万km離れたところにある、小惑星ディディモス(直径約780m)を周回する小惑星ディモルフォス(直径約160m)を目指していたんですよね。

時速約2万2000kmの速さで小惑星ディモルフォスに衝突するのには成功しましたけど、実際に軌道が変わったかどうかを確認するのに数日から数週間かかるようです。

自動操縦とはいえ、重さ約570kgの無人探査機が直径約160mの小惑星に衝突させた技術は凄いですし、目標地点からわずか17mしか離れていなかったんですよね。

映画『アルマゲドン』の世界が現実的に起こり得る可能性もありますので、NASAの惑星防衛調整局(Planetary Defense Coordination Office)の活動の一つとして、小惑星が地球に衝突することを想定した実験と言えます。

ちなみに小惑星ディモルフォスが地球に衝突する危険性はありませんので、ご心配なく。

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