【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㊺】文部科学省、令和5年度の宇宙・航空分野の概算要求を発表?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「文部科学省、令和5年度の宇宙・航空分野の概算要求を発表?!」です。

文部科学省、令和5年度の宇宙・航空分野の概算要求を発表?!

8月31日に文部科学省は令和5年度の概算要求を発表しました。前年度の予算額は1558億円でしたが、令和5年度の概算要求は2034億円になります。約1.3倍ですね。

予算が2倍以上になったところを項目ごとにみると、『イノベーションの実現/産業・科学技術基盤等の強化』では、イプシロンSロケットの開発や将来宇宙輸送システムロードマップ実現に向けた研究開発です。

小型人工衛星の打ち上げに柔軟かつ効率的に対応するためですね。

『宇宙安全保障の確保/災害対策・国土強靭化や地球規模課題の解決への貢献』では、温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)です。こちらは来年打ち上げられる予定となっていますので、打ち上げ費用等が上乗せされているのですかね。

『宇宙科学・探査による新たな知の創造』では、新型宇宙ステーション補給機(HTV-X),月周回有人拠点,火星衛星探査計画(MMX),深宇宙探査実証機(DESTINY⁺)です。やはり、アルテミス計画に向けた研究開発に力を入れているのが分かります。

今年からモジュールのもとになるものを輸送する計画なんです。

まとめ

総括すると、小型衛星コンステレーションやアルテミス計画関連が予算の中心になっていますね。

2022年度の内閣府,文部科学省,経済産業省などの宇宙関連予算は前年度比約16%増の5219億円でした。

2年連続の2桁増ですが、国家予算を未来に投資するのは私としては賛成です。こちらの概要もご覧になってみてください。