【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㊷】ロシア、イランの人工衛星を打ち上げウクライナで利用?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「ロシア、イランの人工衛星を打ち上げウクライナで利用?!」です。

ロシア、イランの人工衛星を打ち上げウクライナで利用?!

8月9日にロシア国営ロスコスモス社は、イランの人工衛星ハイアームをロシアのソユーズロケットで、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げ軌道に乗せたと発表しました。

先月7月にロシアのプーチン大統領はイランの最高指導者ハメネイ師らと会談し、西側諸国に対抗することで合意していたんですよね。

今回の人工衛星の打ち上げにより、ロシアのウクライナへの偵察能力が高まりますし、イランの方もイスラエルをはじめ中東諸国への軍事目標監視で前例のない能力を獲得するなど米政府関係者は懸念しているようです。

また、米ワシントン・ポストは、ロシアは数カ月以上にわたり人工衛星を活用した後で、イランに管理権を移譲する計画だと報道しています。

当然、イランは人工衛星からのデータは暗号化され、他国はアクセス出来ないと反論し、初日からイラン管理下で農業生産性の向上や自然災害の監視などに活用すると主張しています。

現在のウクライナ情勢でロシア,イラン,中国,北朝鮮などが繋がってくると、世界の二極化が進んでさらに対立が深まりそうですね。

ちなみに、人工衛星ハイアームの名前は、イラン・イスラーム文化で活躍した詩人ウマル・ハイヤームから名付けられています。

 

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