【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㊶】フィリピン沿岸警備隊、中国の巨大ロケットの残骸を公開?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「フィリピン沿岸警備隊、中国の巨大ロケットの残骸を公開?!」です。

フィリピン沿岸警備隊、中国の巨大ロケットの残骸を公開?!

8月3日にフィリピン沿岸警備隊は、同国ミンドロ島沖で中国が打ち上げたロケットの残骸の映像を公開しました。

通りがかりの漁師が発見したのですが、幸いにも落下に伴う被害はないとのことです。ちなみに、こちらのロケットの残骸は、何と重さ約100kgもあったんです。

NHKが紹介している写真を見てもらいましょうか。こんな感じです。

中国の国旗が目立っているので、中国も認めざるを得ませんね。

大型ロケット『長征5号B』の残骸の一部なんですけど、7月24日に中国南部海南省の文昌宇宙発射場から打ち上げられていたんですよね。

先月、中国独自の宇宙ステーション『天宮』の実験施設である『門天』を搭載して話題になっていたロケットです。

NASAのネルソン長官は『中国が具体的な軌道情報を共有しなかった』と批判していましたが、今回に限らず無制御状態に何度もなっているからです。

一昨年5月には残骸の一部がアフリカ西部コートジボワールの民家に落下し建造物を損傷させていますし、昨年5月も残骸の一部がインド洋のモルディブ付近に落下しています。

2030年までに宇宙強国を目指す中国ですが、宇宙開発と同時に宇宙ごみも真剣に考える時期が来ているのではないでしょうか。

宇宙開発が地球を危険にさらすのは本末転倒なので、新たな宇宙法も必要かもしれませんね。

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