【宇宙ビジネス超入門】2022年7月の動向
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
お元気でしたか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2022年7月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
日本の民間初、ispaceが月着陸船を2022年11月に打ち上げ
©ispace
7月20日に株式会社ispaceは民間月面探査プログラムHAKUTO-Rのミッション1である月着陸船(ランダー)を、早ければ今年11月にも打ち上げると発表しました。
月着陸船が月に到達出来れば、日本の民間企業としては初めてとなります。
ミッション2の方は、2024年にペイロードとして小型月面探査車(マイクロローバー)を月に輸送する予定となっています。
将来的には複数の小型月面探査車を月面に輸送して探査やデータの収集を行うことを想定しているようです。そろそろ、月ビジネスが現実的になってきそうですね。
中国独自の宇宙ステーション、実験施設のドッキングに成功
7月25日に中国政府は建設中の宇宙ステーション『天宮』の実験施設である『門天』を、昨年4月に打ち上げていた中核施設『天和』とのドッキングに成功したと発表しました。
宇宙ステーション『天宮』は、中核施設『天和』と2つの実験施設から構成されるT字型となっています。
今回のドッキングに成功した『門天』とは別の実験施設である『夢天』の方は、今年10月に打ち上げ、中核施設『天和』にドッキングする計画です。
今年中に完成させて、今年後半にある5年に1回の共産党大会での国威発揚に繋げていきたいんだと思いますね。
ロシア、2024年以降に国際宇宙ステーションから撤退を表明
7月26日にロシア国営ロスコスモス社のボリソフ新社長は、2024年以降に国際宇宙ステーション(以下、ISS)計画から撤退することをプーチン大統領に報告しました。プーチン大統領も了承したようです。
ただ、早くても2028年以降となるロシア独自の宇宙ステーションを開発するまでは、ISS計画から撤退することはないようです。
運用期限が2024年のISSですが、中国に続きロシアも独自の宇宙ステーション建設に向かいます。
ウクライナ情勢を考えても技術面だけでなく、財政面の取り組みこそ必要不可欠に感じますね。
まとめ
まとめとして、7月の動向は、
民間企業の月ビジネスが現実化
中国独自の宇宙ステーション完成間近
ロシアがISS計画から撤退を表明
といったところでしょうか。
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