【宇宙ビジネス超入門~2022年号外ニュース⑲~】ロシア、2024年以降に国際宇宙ステーションから撤退を表明!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになるんですけど、本日は「ロシア、2024年以降に国際宇宙ステーションから撤退を表明!」について述べますね。
ロシア、2024年以降に国際宇宙ステーションから撤退を表明
7月26日にロシア国営ロスコスモス社のボリソフ新社長は、2024年以降に国際宇宙ステーション(以下、ISS)計画から撤退することをプーチン大統領に報告しました。プーチン大統領も了承したようです。
ただ、早くても2028年以降となるロシア独自の宇宙ステーションを開発するまでは、ISS計画から撤退することはないようです。
日米欧が参加するISSは2024年に運用期限を迎えますけど、2025年以降の体制がまだ決まっていないんですよね。
昨年末、NASAのネルソン長官はISSの運用期間を2024年から2030年まで延長する方針を発表しましたが、参加国すべての同意は得られていません。
主にロシアと米国のモジュールから成るISSなんですけど、ロシアは宇宙空間での高度維持や姿勢制御などを担当しているんです。地球に落下しないように軌道を維持していると言えば、分かりやすいですかね。
ボリソフ新社長は、昨年、宇宙開発担当の副首相を務めていた際も撤退の方針を表明していました。
中国に続き、ロシアも独自の宇宙ステーション建設に向かいますが、技術的な面だけでなく、財政的な取り組みこそ不可欠のように感じますね。
幸いにも、NASAとロスコスモス社は通常通りの関係だとのことです。
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