【宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る~川柳と俳句の上達法編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談

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【宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る~川柳と俳句の上達法編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回はですね、宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る『川柳と俳句の上達法編』になります。」

いっしー「上達法ですね。」

編集長「みんな聞きたいところじゃないですかね。5回シリーズの4回目になります。今回の対談は川柳や俳句好きな方に必見かもしれませんね。今まで、川柳と俳句の違いや俳句の起源、海外の俳句なんかを対談しましたけど、そろそろ入門編は終わりですかね。」

いっしー「なるほど。上級編にブラッシュアップするために。」

編集長「個人的には、素材の選び方や推敲の仕方なんかに興味があります。コンテスト受賞のヒントが満載であることに期待しましょう。では、いっしーお好きに語ってください。どうぞ!」

 

素材の選び方

いっしー「まず、素材の選び方。そして推敲の仕方の2つからいきたいと思います。素材の選び方っていうのは、第一原則として、身近なところから取って来ていただきたいなと。やっぱり、マクロな政治情勢なんかも面白いんですけど。自分の身の回りで起きていることっていうのは、自分が一番観察出来ることなので、自分にとっては普通の感覚であっても他の人から見たら、それが凄く面白いですよね。自分のことを一番良く知っているのは自分ですし、長い年数生きている人の方が自分のことを良く知っていると思うので、自分にしか出せないもの、自分の経験,身近に感じていること,不満などを苦心するところから面白いものが生まれますね。」

編集長「今、我々もYouTubeをやっているけど、日常生活を紹介するだけの動画でも、人気出てるよね。面白いかどうかは別にして、一つ素材としてはあるんでしょうね。」

いっしー「自分の日常をどういう風な視点で見るかっていうのは、幾らでも可能性としてはあるので、素材の選び方として意識していただきたいと思います。」

 

推敲の仕方

いっしー「そして、ひとたび口に出した俳句なり川柳なりをどうやって推敲して、より良いものにしていくかということなんですけど。具体的なアドバイスを5つ程させていただきたいと思います。」

 

映像化して置き換える

いっしー「一つ目はですね、出来るだけ自分の思った言葉,心象風景を具体的な風景とか事物の様子に例えて欲しいですね。例えば、悲しいとか嬉しいとかを直接表現するんじゃなくて、風が吹いているとか天気の様子とか動物の様子とか、そういったもので表現していただきたい。」

編集長「感情を例えるというか、映像化して置き換えるってことだね。これが一つ目。」

いっしー「直接言ってしまうとですね、興ざめしてしまうところがありまして、脚本も同様なんですけど。主人公にセリフで言わせてしまうと全く面白くないので、セリフではなく言動であったりとか、情景であったりしたもので伝えるってことですかね。正岡子規さんもですね、客観写生に徹っしろというようなアドバイスをしてまして。客観写生で描くものを通して、自分の心を描くというところですね。そういったところを意識していただきたいかなと思います。」

編集長「いいアドバイスですね。」

 

五感に訴える

いっしー「二つ目はですね、出来るだけ五感に訴えていただきたい。五感っていうのは、視覚,聴覚,嗅覚とあると思うんですけど。特に意識していただきたいのは、嗅覚ですね。匂いっていうのは、普段意識しないと思うんですね。一番思い出と関係しているのは嗅覚なんですね。」

編集長「そうなんだ。それは意外だね。」

いっしー「有名なですね、プルースト氏の『失われた記憶を求めて』という小説があると思うんですけど、あれも最初匂いから思い出が始まる描写なんです。脳科学的にも嗅覚っていうのは、凄く思い出と関係しているらしいです。なので、歌の中にも、さんまの焼く匂いとか強烈な匂いというものを入れるだけで印象的に仕上がるのかなと思います。」

編集長「二つ目は五感の中でも特に嗅覚ってとこですかね。」

 

オノマトベを使う

いっしー「次はですね、オノマトベを使うっていうことで。オノマトベっていうのは、擬態語ですね。擬態語、擬音語含めてですね。例えば、電車の『がたんごとん』っていう音だったりとか。衣服の『さらり』とか。雨が降っている『しとしと』とか。恥ずかしがっている人が『もじもじ』だったりとか。そういったところをですね、意図的に織り込んでいくと、生き生きとした歌が出来てくるのかなと思います。」

編集長「情景がなんかね、創造しやすくなるよね。」

いっしー「とても鮮明に浮かびますね。これは日本語特有のところがあると思うんですね。英語とかだと動詞の中に織り込まれているんですけど。私自身、帰国子女の小学生に教えていたことがあるんですけど、その子にオノマトベを言おうとしても絶対伝わらないですよね。オノマトベの英訳辞典がありまして、それを読ませたら凄く納得してました。日本人特有の感性ですので、是非、オノマトベの活用をしていただきたいと思います。」

編集長「オノマトベ、擬音語と擬態語を活用せよということですね。三つ目。」

 

助詞の使い方に注意

いっしー「次はですね、助詞の使い方に注意です。助詞とは『は』とか『も』とか『を』とか一文字が多いんですけど、結構軽んじがちでして。特に注意したいのが『も』っていう助詞ですね。私も彼もみたいに折れ重なる時に『も』って使うと思うんですけど。『も』っていうのを使うと、面白くない歌になってしまうと言われているんです。常に助詞に逃げてしまう、安易に使うと表現がチープになってしまうと言われています。俵万智さんという歌人が、おっしゃってますけど。それぞれの助詞の特徴がありますので、把握した上で使っていただきたいですね。」

編集長「四つ目のアドバイスは、助詞を把握した上で活用するってことですかね。」

添削指導を受ける

いっしー「五つ目のアドバイスとしては、添削指導を受けることですね。自分の視点だけでは見れない点を、家族や身近な人に見てもらうことをお勧めします。助詞の使い方にしても、客観的なアドバイスを受けるだけでそうとうブラッシュアップされると思います。」

 

評価される作品の傾向

編集長「初級者と上級者の違いって、この五つで変わるのかな。」

いっしー「そうですね。すべて意識しなくても大丈夫です。一つ意識するだけでも変わりますので。」

編集長「変わるよね。一つだけ入っているだけでも、印象がガラリと変わるよね。」

いっしー「キラリと光りますね。」

編集長「今、評価されている作品っていうのは、いっしーから見てどんな傾向があるのかな。5つのアドバイスもそうかもしれないけど。」

いっしー「傾向的には意外性が重要かもしれませんね。意外なんですけど、共感も出来る、どちらも持っている作品ですかね。極めて日常的なテーマなんだけれど、そういった視点で見るのかっていう意外性を持ってる作品。」

編集長「あんまり、ありきたりだと面白くないし、評価もされないんだろうね。この人の感性で、こういったものを表現したっていうのが大事だね。ユニークなものが出てればね、評価されるよね。」

いっしー「名を成している歌人の方はですね、人それぞれが、ほんとに個性が違いまして。その人にしか詠めない歌というものがあるので、是非、磨き出していただきたいと思います。」

編集長「皆さん、ここしっかり覚えておいてください。」

 

まとめ

いっしー「上達の早道は、自分の句を人に見てもらうことだと思いますので、句会に参加したりとかですね、コンテストに応募したりとか、成長の機会にしていただきたいと思います。自分の句に評価をいただくというのもありますし、人の詠んだ歌を鑑賞するっていうのは上達になりますので、活用していただきたいと思います。」

編集長「今、宇宙エンタメコンテストで続々応募来ているんですよね。」

いっしー「ほんとうに、もう一杯いただいております。」

編集長「我々も読むのも大変なんだけど、レベルが高いんだよね。」

いっしー「一つ一つのこだわりが感じられて。」

編集長「今回ね、8月末日位に締め切りになりますけど、これ好評だったら続けていってもいいかもね。」

いっしー「そうですね。毎月とか。」

編集長「毎月とかね。いろんな方とコミュニケーションも取れるしね。楽しみにしていきたいですね。第4回目はこんな感じでよろしいですかね。最後に宇宙エンタメコンテストの応募も、是非お待ちしておりますので、宜しくお願いします。では、またね。」

いっしー「またね。」

上達法編 >>> https://youtu.be/DxgjJaDTkE8

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