【宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る~海外の俳句編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談

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【宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る~海外の俳句編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回はですね、宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る『海外の俳句編』になります。」

いっしー「海外の俳句とは面白いですね。」

編集長「5回シリーズの3回目になります。やっぱり、宇宙エンタメコンテストや宇宙川柳を世界に広げようと思ったら、日本国内だけでなく海外の俳句情報も知らないと不味いよね。いっしーが海外の俳句に出会った経験とか、英語と日本語の俳句の違いなんかをお聞き出来れば嬉しいですね。では、海外の俳句にも精通している、いっしーお好きに語ってください。どうぞ!」

 

いっしーの経験

いっしー「まず、私自身、海外に行って、俳句に出会った経験というものを話したいと思います。一時期、イギリスにいたことがありまして、その時に本屋に行ったんですね。イギリスの本屋は詩集のコーナーが充実しておりまして。」

編集長「文学の国だからね。」

いっしー「そうなんですよね。世界のいろんな詩人の詩集が並んでいるんですよ。もちろん、メインはイギリスの詩人が多いんですけど、その中に何と松尾芭蕉さんの本が。」

編集長「それは凄いね。イギリスで松尾芭蕉。」

いっしー「開いたらですね、有名な『古池や 蛙飛び込む 水の音』の英訳版がありまして。詠みあげさせてもらうと『The old pond:A frog jumps in- The sound of the water.』。訳すとですね、『古池 蛙が飛び込む 水の音』って感じですね。」

編集長「いっしーは英語も堪能だと思うんだけど、英語で詠むとどう?」

いっしー「音の韻律は全然違うんですけど、静寂の境地みたいなものは表現されいるのかなと。」

編集長「表現されているんだ。味わい深い?」

いっしー「味わい深いですね。」

編集長「それは訳している人も凄いね。」

いっしー「一つの静止画、絵画を見ているような。」

編集長「水墨画とか。」

いっしー「そうですね。無駄な装飾を省いて、見えないものを描こうとしている心境が上手く表現出来ているのかなという感じがしますね。」

 

海外での俳句事情

いっしー「外国人の方がこれを読んで、ほんとに感動するのか分からないんですけど。ただ、海外では俳句心を持つ方は一定数いらっしゃいますね。それの筆頭になったのは、学習院大学で教鞭をとった英語教師レジナルド・ブライスさん。彼が俳句という文化を英語圏に広めてくださった第一人者らしいです。アメリカ人で日本語がペラペラな方っていうのは意外に多くて。なぜかと言うと、第二次世界大戦の時に日本語を徹底的に研究した方々ですね。日本は逆にアメリカの言葉を排除してしまったと思うんですけど、アメリカ人の方は日本語を研究していて。それを通して、日本文化の凄さに気付いて、そこから日本文化の研究者に転身された方は結構いらっしゃるようですね。私自身もですね、米軍海兵隊の方で日本語ペラペラな方とお話したことがあるんですけど、その方はほんとに日本文化を愛していて、青い目をしたサムライと言われた方だったんです。和心が分かる方はいらっしゃるんだなと。」

編集長「僕も海外にいろいろと行っていたこともあるんですけど、日本文化好きな人って多いね。一定の割合でマニアックな程、日本文化好きな人っているよね。」

いっしー「日本以外ではないのかも。」

編集長「ないかもしれないね。歴史が長いからね。厚みがあるんでしょうね。」

いっしー「あとですね、英語俳句が最近普及してきた理由は環境に対する意識が高まってきたというのがあるらしいですね。季
語を詠み込むことが、環境に対する教育になるということで注目されているようです。」

 

「俳句」が英語で難しい理由

編集長「そうなんだ。海外での俳句の評価はどうなの?」

いっしー「ドイツ文学者のヘルマン・ヘッセさんはもの凄く高く評価されてまして、ほんとに芸術の極みだみたいな感じでおっしゃっています。ただ、知名度としては少し落ちますね。理由としては、英語で読むのは、どうしても言語の特性上難しいところで、訳が難しいっていうのが大きいんじゃないかなと思いますね。英語は強調する場所で韻律が決まると思うんですけど、日本語の方は母音で韻律が決まるのでルールが全然違うということですね。あと、日本語は省略によって成り立っている言語ですので、余韻を残すところがあると思うんですけど、英語は主語とか言わないと通じないところがありまして。季節感も日本特有のところがあるので、そこも輸出しづらいのかなと思います。ただ、源氏物語を翻訳したサイデンステッカー氏であったりとか、日本文学研究に一生を捧げたドナルド・キーン氏であったりとか、ほんとに理解してくださる方は一定数存在しています。今後、日本文化がアニメを含めて普及していく中で、是非、俳句も広がっていっていただきたいなと思います。」

編集長「ほんとに四季がここまではっきりしてる国っていうのは、世界でもそんなに多くないのかもね。」

いっしー「そうですね。気候、風土の環境は大きいですね。」

編集長「俳句を深く理解するのに、季語のところがはっきり分からないとか、理解するのが難しいっていうのはあるかもしれませんね。」

いっしー「日本に住んでみないと分からないですかね。」

編集長「ちなみにね、外人で有名な俳人はいるの?」

いっしー「現段階では登場してないですね。今後に期待ですけど。」

編集長「最後になりますけど、宇宙エンタメコンテストでも海外の方でも応募して欲しいよね。日本だけじゃなくて、海外の方も応募してくれるようなコンテストにしたいと思いますね。」

いっしー「実際、俳句コンテストですね。確か、スウェーデンの13歳の女の子が投稿したものが大賞受賞したんですよね。日本語で書いてきたらしいですね。なので、海外からも、是非、挑戦していただきたいと思います。」

編集長「コンテストは宇宙川柳になりますけどね。では、第3回目はこんな感じで。次回第4回目やりますんで。また、宜しくお願いします。では、またね。」

いっしー「またね。」

 
海外の俳句 >>> https://youtu.be/ulfQEGlepqs

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