【宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る~俳句の起源編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回はですね、宇宙エンタメコンテストの宇宙川柳を語る『俳句の起源編』になります。」

いっしー「俳句のオリジンですね。」

編集長「5回シリーズの2回目になります。やはり、何事も原点を知ることは大切ですよね。日本の文化や歴史を理解するきっかけにもなりますので。」

いっしー「確かに、日本文化の本質に根差したものですね。」

編集長「今回も、抜群の国語力を持つ教育家のいっしーに託したいと思います。日本最古の俳句や俳人として重要人物にあたるような方がいたら、是非、教えていただきたいですね。では、いっしーお好きに語ってください。どうぞ!」

 

日本最古の和歌集「万葉集」

いっしー「まず、俳句の起源ということなんですけど。日本の一番古いものとしては和歌ですね。和歌がルーツにあるということで、5・7・5・7・7なんですけど、そこから紐解いていきたいと思います。日本最古の和歌集『万葉集』、こちらが一番のオリジン。」

編集長「勉強したことありますね。受験の時。」

いっしー「意義としてはですね、日本は和歌のもとの平等があったんです。もちろん、天皇とか農民とか貴族とか、いろんな階層はあったんですけど、和歌というジャンルにおいては、どんな身分の人であっても平等に歌を詠める。」

編集長「これ、凄いね。学生の時はそこまで考えなかったけど、いろんな層が混ざっているよね。天皇だけじゃないもんね。」

いっしー「ほんとに、そうですね。名もない人までも、掲載されていますので。文化的平等というものが、昔から実現していた日本という国の凄さを実感しますね。」

 

室町時代に連歌が流行

いっしー「そういったものをルーツに持つ『万葉集』なんですけど、室町時代に連歌が遊戯として流行しまして。連歌は純粋に芸術として詠むというより、誰かが詠んだ歌に付け加えながら詠んでいくゲーム性の高いものなんです。その冒頭の発句という、最初に発する歌5・7・5だけが独立して俳句というのが出来たんです。」

編集長「そうなんだ。知らなかったな。ちなみに、いっしー『万葉集』って読んだことある?もの凄く量があるじゃない。」

いっしー「毎晩寝る前とかに『万葉集』読んでましたよ。音読したりすると、凄くリズムが良かったりして。」

編集長「日本人の鏡ですね。」

 

俳諧を芸術まで高めたのは江戸時代の松尾芭蕉

いっしー「ただ、連歌から独立した俳句は、その当時は芸術まで高まっていなくてですね。ある種、遊戯の延長上としてあったんですけど、それを芸術の域まで高めたのが、かの有名な江戸時代の松尾芭蕉さんです。松尾芭蕉と言えば、俳句で有名だと思うんですけど。松尾芭蕉氏について、少し怪しい説が存在してまして、実はスパイだったんじゃないかと言われています。一部の方はご存知かもしれませんが、何と忍者の聖地である伊賀出身なんです。しかもですね、ほんとにいろんな場所を旅していますし、幕府からどこにでも行けるフリーパスをもらっていたんですよね。各地域の政治の様子とか観察して俳句とか詠んでいますので。」

編集長「それは怪しいね。報告していたのかな。」

いっしー「可能性はありますね。俳句と一緒に現地の様子も。この方が職業として独立した、初めての俳人と言われています。」

編集長「ちなみに、いっしーは好きな俳人っていらっしゃる?」

いっしー「そうですね。私自身は種田山頭火さんとかですね。」

編集長「知らないな。」

いっしー「中々、俳人って、名前が知られていないんですよね。むしろ、歌人ですね。短歌を詠む方が有名ですかね。最近で言えば、俵万智さんとか。私も結構好きなんですけど。歌人だと有名どころがいますけど、俳人だと少ないですね。」

編集長「是非、いっしーになって欲しいですね。」

いっしー「あと、もう一人有名な方は、与謝蕪村さんですね。この方も有名だと思うんですけど、画家でもあったんですね。芭蕉以来、低迷気味だった俳句の世界に新風をもたらした方になります。いろんな俳人の列伝もありますけど、今回はこれ位にしておきたいと思います。」

編集長「俳句の起源を分かってもらえればね、嬉しいかなと思いますね。」

 

現代に通じる流れ

いっしー「あと、現代に通じる流れについても。現代では俳句って有名ですけど、これがいつから有名になったかと言えば。明治時代に新聞『日本』に初めて川柳が掲載されまして、人気になったんです。新聞に載ると、みんなが投稿してコミュニティが出来上がってきて、段々と活発になってきたらしいんです。昭和時代になると、サラリーマン川柳が登場しまして、そこからさらに加速していきました。1998年にはですね、高校生の俳句甲子園がスタートしまして。」

編集長「そこから盛り上がったんだよね。」

いっしー「盛り上がってきましたね。ほんとに熱い青春が繰り広げられていますので。是非、YouTubeでも、ご覧いただきたいなと思います。」

編集長「それは面白いな。なぜ、最近流行ってきたのか、いっしーが話したことで、少し理解出来ましたね。」

いっしー「それは、有難いですね。」

編集長「最後に宇宙エンタメコンテストの応募も、是非、お待ちしています。ほんとに宇宙川柳をお待ちしているよね。」

いっしー「宇宙と川柳を組み合わせると、どんなものが出来るのか、ほんとに楽しみです。」

編集長「皆さん、応募してくださいね。次回、3回目もやりますんで、またね。」

いっしー「またね。」

 
俳句の起源 >>> https://youtu.be/LDkVxWzFQVg