【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㊴】NASAとロスコスモス、相手国の宇宙船でISSへ向かうことに合意?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「NASAとロスコスモス、相手国の宇宙船でISSへ向かうことに合意?!」です。

NASAとロスコスモス、相手国の宇宙船でISSへ向かうことに合意

7月中旬に米航空宇宙局(NASA)とロシア国営ロスコスモス社は、自国の宇宙飛行士が相手国の宇宙船に搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かうことで合意したと発表しました。

今年9月頃に打ち上げられる、ロシアのソユーズ宇宙船にはロシア人2人と米国人1人(フランク・ルビオ氏)が搭乗し、また同時期に打ち上げられる、米国のクルードラゴン宇宙船には米国人2人とロシア人1人(アンナ・キキナ氏)が搭乗する予定なんです。

クルードラゴン宇宙船の方には、若田光一宇宙飛行士も搭乗します。

皆さん、ご存知の通り、ソユーズ宇宙船には米国の宇宙飛行士は搭乗しておりましたけど、クルードラゴン宇宙船にロシアの宇宙飛行士が搭乗するのは初めてなんですよね。

NASAの見解として、ISSには最低1人ずつ米国人とロシア人の滞在が、運営を維持する上で重要と考えているようです。

ちなみに、ロスコスモス社のドミトリー・ロゴジン社長って覚えてますか。ウクライナ侵攻後、ロシアと協力関係を閉ざせば、ISSは制御不能となり軌道を外れるだろうなどとSNSに投稿していた方です。今回、ロゴジン氏は解任され、ユーリー・ボリソフ副首相が後任となります。

ISSは国際協力と平和のシンボルですので、宇宙から政治面での雪解けを期待したいですね。