【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㊳】NASA、ウェッブ宇宙望遠鏡のフルカラー画像を初公開?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「NASA、ウェッブ宇宙望遠鏡のフルカラー画像を初公開?!」です。
ウェッブ宇宙望遠鏡のフルカラー画像を初公開
7月中旬に米航空宇宙局(NASA)は、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が初めて撮影したフルカラー画像5枚を公開しました。折角なので一つ一つ紹介していきましょうかね。
©NASA, ESA, CSA, and STScI
まず一つ目の画像(『SMACS 0723』)はこちらです。画像に写っているのは約46億光年先にある銀河団なので、何とも不思議ですが、約46億年前の姿ということになります。これまで撮影された最も遠い宇宙の赤外線画像になります。
©NASA, ESA, CSA, and STScI
二つ目の画像(『WASP-96 b』)はこちらです。惑星の大気の観測データも公開されていて、地球から約1150光年離れた天の川銀河の中にある惑星になります。
©NASA, ESA, CSA, and STScI
三つ目の画像(『南のリング星雲』)はこちらです。8の字星雲とも呼ばれ、地球から約2500光年離れています。寿命を終えて死にいく恒星が、ガスやちりに囲まれていますね。
©NASA, ESA, CSA, and STScI
四つ目の画像(『ステファンの五つ子銀河』)はこちらです。地球から約2億9000万光年離れていて、5つの銀河がお互いの重力によって、接近を繰り返しています。
NASA, ESA, CSA, and STScI
最後の五つ目の画像(『カリーナ星雲』)はこちらです。宇宙の崖とも呼ばれていますが、山や谷,山脈のように見えますよね。地球から約7600光年離れています。
先代のハッブル宇宙望遠鏡は地球の約600km上空を周回していましたけど、ウェッブ宇宙望遠鏡の方は地球から約150万km離れた軌道で観測しているので、比較すると観測能力が100倍程高いようです。
開発費用総額100億ドルにもかかわらず、運用期間は燃料がなくなるまでの5年から10年程度と言われていましたが、NASAの幹部によれば20年稼働出来るだけの燃料は確保しているとのことです。
ちなみに、主な目的はファーストスターや宇宙の成り立ちなどを調べることになります。