【宇宙ビジネス超入門~2022年号外ニュース⑯~】韓国初の国産ロケット、人工衛星の軌道投入に成功!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「韓国初の国産ロケット、人工衛星の軌道投入に成功!」について述べますね。

国初の国産ロケット、人工衛星の軌道投入に成功

6月21日に韓国は韓国初の国産ロケットヌリ号(KSLV-Ⅱ)を打ち上げ、搭載した人工衛星を高度700kmまで運び、軌道投入に成功したと発表しました。

ヌリ号の打ち上げはですね、昨年10月に続いて2回目だったんです。1回目は模擬人工衛星を高度700kmまで運ぶことには成功しましたけど、軌道投入には失敗してしまったんですよね。

今回の成功により、日米などと並んで重量1トン以上の実用衛星を打ち上げられる世界で7番目の国になったんです。

2010年から開発が始まり、開発の総費用約2兆ウォン(日本円で約2100億)のヌリ号は、全長約47.2m,重さ約200トンの3段式液体燃料ロケットになります。

参画する韓国国内企業も300社を超えていましたので、まさに国家プロジェクトの純国産ロケットと言えますよね。

やはり、昨年5月の米韓ミサイル指針撤廃(韓国のミサイル射程を800kmで制限)に伴って、国産ロケットの打ち上げ成功やアルテミス協定合意に繋がったように思います。

韓国は今後2027年までに追加の打ち上げを4回、2030年以降には無人月面探査も計画しているようです。

また、2035年までに韓国版GPSの体制も整える方向ですので、日本も負けてはいられないですね。

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