【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㉜】アストロスケール、デブリ除去衛星で1480万ユーロの契約を締結?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「アストロスケール、デブリ除去衛星で1480万ユーロの契約を締結?!」です。

アストロスケール、デブリ除去衛星で1480万ユーロの契約を締結


©️アストロスケール

5月30日に株式会社アストロスケールホールディングス(以下、アストロスケール)の100%英国子会社であるアストロスケール英国は、グローバルに衛星通信サービスを提供するOneWeb社をパートナーに、軌道上ミッションで役目を終えた複数の人工衛星を除去する衛星ELSA-Mの技術革新に向けた1480万ユーロの資金を受け取ったと発表しました。

ELSA-Mの軌道上実証は2024年末に計画しており、その後衛星運用者に向けてデブリ除去サービスの提供を開始する予定です。

この取り組みは、2019年に欧州宇宙機関(ESA)とOneWeb社が提携したSunriseプログラムを通じて付与されるものです。Sunriseプログラムは衛星航行のための人工知能(AI)、新たなペイロード、そしてデブリ除去研究など、次世代技術の前進を支援することを目的としています。

今回の資金提供は、アストロスケール英国および英国国内パートナーへの拠出であり、ELSA-Mの設計を完了させ、組み立て前まで製造を進めるものなんです。

ELSA-Mサービサーは、一度のミッションで、地球低軌道で役目を終えた複数の人工衛星を捕獲・除去するんですよね。

2013年創業のアストロスケールは、衛星運用終了時のデブリ化防止,既存デブリの除去,故障機や物体の観測・点検,寿命延長など軌道上サービスの技術開発を進めている企業です。

既に日本はじめ、英国,米国,シンガポール,イスラエルと事業展開しておりますので、やはり世界で必要とされる最先端のサービスなんでしょうね。