【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㉖】ロシア、国際宇宙ステーションから撤退?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「ロシア、国際宇宙ステーションから撤退?!」です。

ロシア 国際宇宙ステーション(ISS)から撤退?

4月下旬にロシア国営ロスコスモス社のドミトリー・ロゴジン社長は、ロシア国営のメディアで国際宇宙ステーション(以下、ISS)から撤退すると発言しました。ただ、撤退の時期は語らず、後日ですね、撤退は確定ではないとも発言しています。

今年3月、ロゴジン社長はOneWeb社に対して、人工衛星が軍事目的に利用されないことや大株主の英国政府が株を手放さない限り、人工衛星の打ち上げを行わないとTwitterに投稿していて、ISSの方でも、ロシアと協力関係を閉ざせば、制御不能となり軌道を外れるだろうなどと投稿しているんですよね。

ウクライナ侵攻後、ロシアへの経済制裁を受けて、政治的な揺さぶりをかける発言を繰り返しています。

今のところ、ISSの運用期間は2024年までとなっていますし、中国独自の宇宙ステーション天宮も今年完成する予定。

また、ロシア独自の宇宙ステーション建設もあり得ますので、ロシアと欧米を中心とした駆け引きはまだまだ続きそうですね。昨年末、NASAは、ISSの運用期間を2030年まで延長する方針を発表していますので、今回の騒動で一番頭を痛めているのはビル・ネルソン長官かもしれませんね。